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災害時、車中泊避難が多い
大規模な地震が起きると、必ずと同じような現象が発生します。
コンビニやスーパー・ガソリンスタンドに食料や燃料を求めて、大行列ができます。
地震の規模が大きいほど、地震の影響は広範囲に及び、深刻な問題になっていきます。
避難所に救援物資を届けたくても、道の寸断によってなかなか届かず、一部の地域ではヘリコプターでの運搬になっていました。
そして、避難所に入ることができず、テントや車で生活をする人たちも多かったのが現実です。
私はペットがいることもあり、在宅避難が困難な場合は、車中泊避難を予定しています。
車は立派な避難場所になると考えています。
車中泊避難の5つの利点と難点
キャンプ経験もあるので、車で寝泊まりすることには慣れていることもありますが、長期間の生活を強いられたことはありません。
車用の小さな冷蔵庫やソーラーパネル・蓄電池などを用意しているので、生活ができると思っています。
もしも、家の中で地震が来た時、すぐに車のカギを見つけられる場所にありますか?
様々な家具などが倒れてしまい、カギがなかなか見つからない状況だけは避けるようにしましょう。
車中泊には5つの利点と難点があり、車中泊を考えている方は、車にも「備え」ておく便利なモノと注意することがあります。
車中泊避難の利点(1)明かりの確保
どんな場所でも、“明かり”を確保するのは、とても大切です。
明かりは「未来の灯」でもあり、真っ暗闇は心理的に人を追い詰めていきます。
ルームライトのつく車内に身を寄せることで、一度気持ちが落ち着くと言われています。
ただしエンジンを停止して長時間点灯してしまうと、バッテリーが上がってしまい、クルマが動かなくなることもあるので、注意して生活をしなければなりません。
バッテリー寿命に注意して、車の中には室内灯代わりになる懐中電灯やランタンを積んでおくことをおすすめします。
車中泊避難の利点(2)テレビ・ラジオでの災害情報収集
カーラジオのAM・FM放送が聞けることで、最新の災害情報が入手できます。
今はカーナビのテレビを設置している方も多く、映像などで情報が入手できるのは、状況を掴みやすくなります。
しかし、災害情報はラジオの第一報だけで判断するのはとても危険です。
地域で発信される情報は、常に入手するようにしましょう。
車中泊避難の利点(3)スマホ充電が可能
現代では、家族との連絡や救助要請・災害情報の収集などで被災後にスマホの充電切れは、避けたい事態となります。
スマホが命綱になる場面が多いため、車で電源を確保できる「シガーソケット」を利用して、スマホの充電ができます。
たとえ停電が続いていても、車のガソリンが残っていて、バッテリーがもてばスマホの充電が可能です。
シガーソケットの接続口だけでは充電ができないので、シガーソケット用充電器という専用グッズが必要です。
車中泊避難の利点(4)冷暖房で暑さ寒さをしのぐ
クルマが停車中でも、ガソリンがありエンジンをかければ、夏季はエアコン、冬季は暖房で暑さ寒さをしのぐことができます。
ガソリンの給油がすぐにできる状況ではありませんが、真冬に被災した場合、一時的でも暖房が使えるととても助かります。
しかし、暖房使用のためにエンジンをかけたまま寝てしまうのは危険です。
雪でマフラーが埋もれて一酸化炭素中毒で命の危険にさらされてしまうので、就寝前の短時間の使用にしましょう。
車中泊避難の利点(5)プライベート空間の確保(ペットと同行避難)
車中はプライベートの空間であることから、心が落ち着くという方やイビキで他人に迷惑をかけないで済むという方もいました。
狭い状況であっても、車中の方がゆっくり寝られるという方が多くいます。
そして長年ペットとの生活をしているので、車中泊の準備は家の備えと同時にしています。
東日本大震災から、環境省のガイドラインでは、ペットと飼い主は「同行避難」としています。
しかし、避難所での共同生活をする方達の中には、犬が怖い方や猫の毛アレルギーがある方、慣れない状況の動物達も吠えたり鳴いたりして、問題になることもあり、飼い主とペットのスペースが別になる場合もあります。
避難時での車中泊の難点は?
利点が多い車中泊ですが、気をつけないと命の危険があることも注意して生活をしなければなりません。
知らない人にのぞかれたり、車上荒らしなどの難点ではなく、今回は避難する上で車中泊で命の危険がある場合を想定しています。
- 一酸化炭素中毒
暖房使用のためにエンジンをかけたまま寝てしまい、冬の雪などでマフラーが埋もれることが原因 - 熱中症・脱水症状
夏に窓を閉めないと虫が多く、窓を閉めて寝てしまったために、体に熱が溜まったり水分不足になる - エコノミークラス症候群
寝るときに座ったままで長時間同じ体勢でいるため、血栓など体調不良になりやすい
キャンプ場でも様々な事故があるように、車中泊避難も同様、気をつけないと命を落とす危険があります。
避難時の車中泊の備え「ガソリンが半分を切る前に給油」
自宅や寝泊まりすることが不安であることや、避難所に入ることができないほど人が溢れている理由で、避難所の駐車場に車を停めて車中泊をする人が多くいました。
車での生活を選択する人が多いため、ガソリンスタンドに人が殺到したため、並んでも満タンにできない給油制限がかかる上、すぐに売り切れ状態になります。
災害時は 消防・救急・警察車両等への給油がどうしても優先になります。
そのため、自宅でガソリンを保管したいぐらいですが、ガソリンは少しの静電気で引火してしまう危険性の高い燃料のため、災害ではなく保管しているだけで火災を引き起こす危険があるので、おすすめできません。
車中泊避難を検討している方の備えは、車の燃料計が半分を切る前に「満タン」にする習慣をつけることです。
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