災害時の寒さによる「健康ダメージ」前ページで説明
合わせてお読みいただくことで、お役に立てると思います。
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冬の災害-ライフラインがとまった寒冷非常時、体の内側から温める方法
大きな災害では、電気やガスなどのライフラインがストップするので、復旧までに数週間かかると覚悟する必要があります。
首都圏の大地震では配給を運ぶにしても「道」が瓦礫などで、閉鎖されていることなどを考え、物流のストップによって、食べるものさえ届かないことを想定しています。
その上、寒い冬…。
体の内外から“暖”を取らなければ、体を動かすことができないでしょう。
体の内側から温めるのは、温かいものを飲むことで、心と体が温まります。
体の外側から温めるのは、道具や衣類を用意しておかなければどうにもなりません。
非常時持ち出し袋に、体の内側から温めるために必要なものと、体の外から温めるために、何を用意すればいいのか?…。
夏よりも冬のものを用意すると、とてもかさばってしまいますが、アウトドア用品を使うとコンパクトな上、調理器具も熱伝導がいいのでとても便利です。
各ご家庭や個人の持ち物が、災害でエネルギーの消費を控える持ち物であるかどうかの検討も、防災のひとつです。
体の中から温めるために用意するもの5つ
冬の寒さの中、暖房器具が使えない状況で体の芯から冷えてしまい、お風呂にも入れない状況では、何かを飲んで体を温めるしかありません。
体を内側から温めるには、日常と同じで温かいものを飲むことですが、栄養が取れて消化が良いモノは、みそ汁やスープです。
災害時の寒さによって体だけではなく心まで落ち込んでいるとき、心の安定を求める場合、温かいモノが飲みたくなります。
災害時の夏はトイレを使用したくない気持ちから脱水症状が激しくなると言われています。
冬は水を飲むことが耐えられるため水分不足になっていることに気が付かず、冬には冬の脱水症状が深刻になります。
人間の体の生命維持の基本は「水」です。
水分はいずれにしても、水は十分に用意し、水を温める道具、インスタントの味噌汁やスープを用意するのは必須です。
水:災害で意識するべきストックは防災準備で1番必要!
持ち出し袋に3日分(2リットル×3日分=6リットル)が必要なのですが、重いですよね。
でも、災害の大きさによっては、水さえも配給されないことが想定されています。
家庭内は1か月分の水を用意することが理想です。
水については、別の記事を用意しています。
合わせてお読みいただくと、より理解していただけると思います。
インスタントの温かい味噌汁やスープ・ドリンクは防災準備で必須
東日本大震災では建物の損壊や、ライフラインの停止、交通寸断による輸送不能などの大災害であったことにより、震災直後は救援物資が届かず、食料不足に陥ったことにより、栄養不足から体調不良になる人が日に日に増えていきました。そして、避難生活で希望するアンケートでは、「温かいモノが食べたい…飲みたい」でした。
被災後で、元気な心を取り戻したいという気持ちや、体が冷えていることから、「温かいモノ」で癒し、体を復活させようとします。
当サイト「避難生活で心と体を温める“コーンスープ”幸福感を得る理由」より
「避難生活で心と体を温める“コーンスープ”幸福感を得る理由」でも書かせていただきましたが、寒い季節で被災にあった方たちのアンケートで、「温かいモノが食べたい…飲みたい」という要望が断トツだったのです。
そして、そのスープである汁物で、心と体に活力を与えてくれるものとして、コーンポタージュスープがあげられています。
栄養を考えると、トロトロのスープに野菜が入っていることが理想です。
「避難生活で栄養不足を補う1杯のスープ“汁物”の心と体の効果」の関連記事があります。
そして、普段飲んでいる好きなドリンクを用意しましょう。
カセットコンロ&ボンベは必ず用意したい防災アイテム
カセットコンロを用意している方は多いのではないでしょうか。
体を温めるには、温かい飲み物を用意したいですね。
お水をお湯にするための道具として、カセットコンロを頻繁に使っていると、すぐにガスはなくなります。
カセットコンロの使用時間を計算して、災害用として用意している方は、以外に少ないと感じています。
冬の鍋をしていると、長時間持つように感じますが、火力を弱めて使っていることもあり、案外すぐになくなってしまうものです。
1本約1時間使用できると想定し、短時間で調理するとしても朝・昼・晩の3食の食事作りで、1日1本は必要となります。
ライフラインがどのくらいの期間停止してしまうのかは、その災害の規模によるのですが、用意するガスボンベは1か月分は用意しておきたいところです。
熱伝導のよい調理器具を用意することも防災に役立つ
キッチンのIH使用の普及によって、調理器具が厚みのあるものが多く出回っています。
調理器具によっては、カセットコンロが使用できる時間がすごく短縮されてしまうのです。
熱伝導の良さは、銅 > アルミ > 鉄> ステンレス > ガラス >陶器の順です。
でも、「銅製」の調理器具を持っている方は少ないのではないでしょうか。
「アルミ製」は軽くて便利です。
次の「鉄製」は重いことと、錆びやすいことから手入れが大変。
「ステンレス製」は、良く使われているので身近なのではないでしょうか。
その中で、キャンプ用品の調理器具は、軽くて安価な価格・コンパクトになるように工夫されていてとても便利です。
一般キッチンで使用するアルミやステンレス製のものより、鍋の厚みが薄く作られているので、お湯もすぐに沸きます。
少量のお湯が必要なだけなのに自宅で使用している立派なケトルを使用していては、すぐにコンロのガスがなくなります。
災害用として用意するのは、無駄と考える方もいらっしゃると思いますが、長期の避難生活をすることになった時、手持ちのガスボンベが命綱となることもあります。
ライフラインがストップしたと同時に、調理器具を熱伝導率の高いものに変更することをおすすめします。
おすすめなのは下記のようなタイプのもの!
我家は大家族(9人+犬2匹)なので、大きめのセットを用意しています。
もうキャンプで25年使用しているものです。
2~4人でしたら、下記のようなセットが理想です。
アマゾンでは常にベストセラー1位のキャンプ用品で、防災用として購入する方が多いです。
食器は持ち出し袋にいれるのをわすれがちな防災準備
避難所に様々な食料を持って行ったものの、食器やお箸を忘れる方が多いのですが…持ち出し袋に用意していますか?
容器付きのスープやカップ麺などは、ストックするにも限界の数があり、1杯目は容器付きにして、2杯目からは顆粒スープを利用して、その容器を使用したという方もいました。
持ち出し袋の中には、紙製のものでも良いので準備しましょう。
寒い時は頻繁に温かいものが飲みたくなると思い、小さめの紙コップを用意しました。
食器を避難所に持っていくのを忘れたため、ドリンクのアルミ缶を利用し続けた方もいました。
政府は南海トラフ巨大地震につながる恐れがある現象を観測した場合に、住民に事前避難などを促す防災対応を盛り込みました。
避難所生活が長期化することも想定して、いろいろな場面を想像してみましょう。
冬の災害で冷えた体を内側から温める「寒冷非常時で用意するもの5つ」まとめ
冬の災害で気を付けることは、「体を冷やさないようにすること」です。
体を内側から温める「用意する5つのモノ」
- 水のストックの確認を!…1日2リットルを基準に、何日分を用意するかを確認。
- 温かい飲み物を用意…インスタントで自分の好みのものを用意しておく
- カセットコンロ&ボンベ…冬は食べ物をモノを温める道具が必要
- 熱伝導のよい調理器具…ガスボンベなどのエネルギーの消費を控える・おすすめ!
- 軽い食器…飲むにもコップなどの食器が必要・忘れがち注意。
今回は体の内側から体を温めるために必要なものを紹介しました。
次は、冬の災害ライフラインがストップ場合「冷えた体を温める必要なモノ15選」の中の、体の外側から温めるための対策で必要な10のモノを紹介しています。
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■ 「防災の日」災害被害0次から3次とレベル別に用意するものリストと避難方法を確認!
■ 外出時の地震!もしも…に備える持ち物“最低限必要な物チェック”
■ 外出時の地震!もしも…に備える気持ち“防災危険3つのチェック”
■ 大型地震の前兆現象スロースリップ!必要な水量と食料などのローリングストック法”
■ 災害時一番に持ち出す大切な物!災害経験者:家族歴史写真などの保管のコンパクト化! - 決めておくこと
■ 地震災害発生の前後行動を家族で話し合い決めておく「5つのルール」 - 生活について
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■冬の防災ライフラインがストップ「冷えた体を温める必要なモノ15選」内側対策編
■冬の防災-ライフラインがストップ「冷えた体を温める必要なモノ15選」外側対策編
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