いつ起こるかわからない大災害。
外出していたら、帰宅難民になる可能性が高くなります。
健康被害を最小限にして安全に自宅に帰るように、常に所持していることで便利な最低限の防災グッズを、100均一で揃えました。
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帰宅難民時、どのような状況に?
大地震などの災害で交通機関が止まり、都市部にいて自宅へ帰れなくなった経験がある方は多くいらっしゃると思います。
東日本大震災による帰宅困難者は内閣府が調査に基づく推計では、東京都約352万人・神奈川県約67万人・千葉県約52万人・埼玉県約33万人・茨城県約10万人、首都圏で合計515万人が当日自宅に帰れない帰宅難民となっています。
帰宅困難者のデータを目安にすると10km未満はほぼ帰宅可能・20kmを超える場合は困難になるとされています。
体力や年齢などで目安にすぎませんが、交通機関が止まった状態で首都圏で合計515万人。
東京で平日の日中に大地震が起こった場合、首都圏全体で約650万人の帰宅困難者が出るといわれています。
では、首都圏直下型のような地震で瓦礫などが散乱している状態で、避難所を設置するようなことが迅速にできるのでしょうか?
様々ななことを想定して、自力で命を守り帰宅する覚悟が必要になります。
災害時をイメージしたシミュレーションをしてみましょう。
実際に被災したイメージで歩いて帰ると、普通に歩いていると気づかない障害物や、水場・トイレなど帰宅するまでのポイントになる事柄を発見できます。
- 足が痛くなる…歩きやすくて、底がゴム製などの厚めのしっかりした運動靴を会社に用意しておく。
- 体力の確認…無理をしないで、震災時には途中で1泊する気持ちを持って、体と安全を第一に考える。
- 持ち物の確認…携帯電話と携帯電話の充電器・ラジオやペンライト・万能ナイフ・水、地図 など最低限の準備
- 帰宅する道…幹線ルートを選択すると情報量が多く、安全性が高い
街中を歩くとき、危険物として、住宅地では屋根瓦など、ビル街では看板・窓ガラスなど上からの落下物に注意し、倒れるものとして自動販売機・ブロック塀・植木鉢などにも注意する必要があります。
災害時は慌てて移動しようとせず、まず身の安全確保・周囲の状況判断を優先することが大切です。
そして、帰宅までの道のりで脱水症状になることなく、歩かなければなりません。
普段の持ち物で、ちょっとした持ち物を防災意識することで、もしもの時は必ずあなたの役に立つはずです。
帰宅困難時、誰もが必要なものは、地図・ラジオ・ライト・緊急連絡用カード・飲料水・避難グッズです。
スマホは重要な防災グッズ
現代でスマホは重要なツールとなっています。
地図・ラジオ・ライトの役目を果たしてくれます。
地図はグーグルマップ・ラジオのアプリを利用。
私は無料のラジオアプリを利用しています。
無料アプリが多くありますので、あなたの好みのアプリを導入しましょう。
ライトはスマホでもOKですが電池の消耗が激しいので充電池の用意が必須です。
連絡を取るにも、情報を得るにも、スマホは便利な必需品です。
スマホを携帯していない方は、地図・ラジオ・ライトを用意しましょう。
100円均一「携帯用の防災グッズ」日々持ち歩くモノ
歩きやすい靴やスマホは100均一で用意できませんが、小さな小物や食料は用意できます。
いつ必要になるのかわからないものなので、できるだけ低額で揃えられるようにしたいので、100円均一で揃えました。
常に持ち歩くものなので、軽くてコンパクトなモノを用意しましょう。
防災用ポーチ(袋など):携帯用防災100均グッズ-図A
ティッシュやソーイング用品・マスク・バンドエイドなどは、常に用意している方が多いのではないでしょうか。
そのほかのものは、ポーチでなくてもジップロックのようなビニール製の袋や巾着袋と、何でもいいのですが、ひとまとめにしておくと、カバンの中がスッキリします。
私は100円均の外ポケットがあるポーチの中に、300mlの水も入れて収納して持ち歩いています。
飲料水:携帯用防災100均グッズ-図B
水は100均でなくても100円以下で売られています。
私はポーチの中に常に入れておきたいので、コンビニのファミリーマートで売られていた300mlの水を携帯しています。
私は常にお茶500mlを水筒で持ち歩いているので、バッグの大きさから300mlでちょうどよく、常に500lm以上は持つようにしています。
東日本大震災の帰宅難民の経験のある方はご存じだと思いますが、自動販売機は使えなくなるため、コンビニに多くの人が駆け込みます。
飲料水を入手できた方はラッキーですが、多くの人が飲み物を求めたといわれています。
仮設的な避難所がすぐに設置され飲料水の配布場所があればよいのですが、災害の大きさによっては人命救助が優先されるので、災害直後はとにかく“自力”で生き延びることを考えて用意します。
マスク:携帯用防災100均グッズ-図C
災害時は砂ホコリなどが多くなるので、空気が汚染されます。
建物の倒壊がある場合、アスベストなどの粉塵が出たり、とても危険です。
念には念を入れる場合は、「防塵マスク」がおすすめですが、携帯しておくマスクは花粉を防止できる程度のものでいいと思います。
冬には防寒のためにも使えますので、マスクは必需品です。
ポケットティッシュ:携帯用防災100均グッズ-図D
ティッシュは日常でも必要なことが多いので、常に所持している人が多いのではないでしょうか。
非常時持ち出し袋では、ポケットティッシュでは足りないので、トイレットペーパーの芯を抜いて備えておくぐらいの量が必要ですが、常に携帯するものは、ポケットティッシュが限界の大きさかもしれませんね。
抗菌ウェットティッシュ:携帯用防災100均グッズ-図F
災害時に水道が止まってしまったときに困るのが衛生対策です。
そこで、ウェットティッシュが活躍します。
擦り傷などは所持している飲料水で洗うことが必要ですが、傷の周りが泥だらけのままだと傷が悪化する可能性があります。
トイレをすました後、手を洗う水がありません。
濡れたティッシュは想像以上に活躍するアイテムです。
簡易トイレ:携帯用防災100均グッズ-図E
100円均一でも、簡易的なトイレがあります。
人の体は入れて出す…という循環がスムーズに流れてこそ、健康や体力などを維持できます。
トイレを我慢するにも限界があるので、用意しておきましょう。
トイレについては別記事を用意しています。
何かひとつ用意して、バッグに忍ばせてください。
大きなビニール袋と:携帯用防災100均グッズ-図H
大きなビニール袋は、普段ごみ袋として使用するものですが、災害時ではトイレの目隠しから、レインコートや寒い時のコートのように体温を保ってくれますし、敷物にも使えます。
大きなビニール袋については、別記事を用意しています。
使い方や黒いビニール袋を部分カットする方法などを記しています。
消臭袋ビニール袋と:携帯用防災100均グッズ-図H
倒れた家屋やビルの瓦礫だけでも、不衛生になる環境の中、トイレの列に並んで待つことが出来ないほどの緊急性のある人は、見えない場所で用を足すことが多くなります。
多くの場所で悪臭がするようになるので、消臭性の高く黒いビニール袋はとても便利です。
30枚入りで100均一で売られているので、2~3枚は携帯して、残りは非常用持ち出し袋に入れておくと便利です。
消臭袋ビニール袋については、別記事を用意しています。
大きな布(風呂敷):携帯用防災100均グッズ-図G
外出中の荷物はファッション性の高いバッグや、手持ちのバッグが多いですね。
しかし、災害時に長距離を徒歩で移動するとき、そのバッグが邪魔になったり、片方の方や腕が痛くなってきます。
そんな時、バッグを包んでリュックサックにして体に密着させておくことで、歩くことがとてもラクになります。
他にも、寒い時に洋服の中に重ねるようにすると、一枚洋服を着たように温かくなります。
ケガをしたときにも役に立つので、1枚用意しておくと便利です。
普段使いとして、エコバッグとして使うこともできます。
絆創膏バンドエイド:携帯用防災100均グッズ-図I
どの家庭にもバンドエイドのような絆創膏があると思います。
災害時に小さな傷でも広がって痛い…長距離をあるくため靴擦れによる豆などの痛みにも、絆創膏があると痛みを軽減することができます。
様々なタイプがありますが、好みの絆創膏を用意しましょう。
ソーイングセット:携帯用防災100均グッズ-図L
ソーイングセットはエチケットとして持ち歩いている人も多いのではないでしょうか。
災害によってスカートが破れたり、風呂敷などの布などを、糸で止めてあると便利ですし、ソーイングセットの中には安全ピンも入っているので、様々な対応ができてとても便利です。
薄いタイプの軍手:携帯用防災100均グッズ-図M
100均では薄いタイプの軍手が売られていて、手のひらにはゴムが装着されているので、滑りません。
寒い時は手袋の代わりになり、危険な場所では身を守ることができます。
様々な場所でガラスが飛び散っていることを想定し、できることなら靴下も用意することをおすすめします。
飴やガムなど(常に口に含めるモノ)携帯用防災100均グッズ-図J
飲料水は必ず用意しておくべきですが、常に口の中に入れておけるものをを用意しておくだけでも、気持ちが落ち着きます。
夏は塩を使用しているものを用意したり、気持ちがスッキリするようなミントや、甘いフルーツタイプと、好みで何でもよいので、キャンディやガムなどを用意しましょう。
バランス栄養食(お腹が減ったときのモノ)携帯用防災100均グッズ-図N
災害時コンビニに駆け込んで、必ず食べるものが入手できるとは限りません。
災害の大きさにもよりますが、炊き出しなどできないほどの大災害の場合、自力で生きていかなければなりません。
人は飲み物があれば1日は食べなくても大丈夫ですが、長時間歩いて帰宅する状況になりますので、携帯できる「バランス栄養食」の小さな1個が体の栄養と心を満たし、きっと役にたちます。
ライト:携帯用防災100均グッズ-図K
暗闇の中で、何よりも必要なのが“光”
人は光を失うと、精神的ダメージも大きくなります。
100均でも小さくて軽いペンライトが売られています。
スマホの光を利用したいところですが、スマホの電池使用は最小限にして、暗闇で歩くときはペンライトを使いましょう。
私はもうひとつライトを用意しています。
ヘッドライトです。
歩くときなど頭にライトがあると両手が使えるため、瓦礫などがあり平坦な道ではない時、安全度がアップします。
100均一でも売られています。
しかし、使用してみるともうちょっと高額のものを入手しておくことで、ゴムの性質がよく頭からのズレが少なく明るい上、コンパクトです。
いくつか購入して、安価でおすすめしたいヘッドライトです。
詳細:GENTOS(ジェントス) LED ヘッドライト 小型 【明るさ95ルーメン/実用点灯7.5時間/赤色サブLED】
リフレクタータイプで、広範囲をキレイに照射する事ができ、光が中央に集光されるため長距離照射も可能です。
装着したままで照射角度が自由自在の「90°可動式ヘッド」で、赤色サブLEDもあり便利です。
私はこちらを用意しましたが、100均のものは大きいですが、移動中の光として役目を果たせると思います。
我家の非常用持ち出し袋には、リュックのファスナー部分にキーホルダー型のペンライト・大きな懐中電灯・ヘッドライトの3点を用意しています。
ヘッドライトは防災士として、おすすめしたい防災用品です。
100均一商品ではなけれど、用意したい「多機能ツール」と「スマホ充電器」
災害時、どんなことが起こるのかわかりません。
何かに挟まれるかもしれない。
何か紐状のものをカットすることで、役に立つことがあるかもしれない。
アウトドアや日常の作業で使えるツールをコンパクトに内蔵した多機能ツールは、非常時などに備えて常備しておくこともいざという時に役立ちます。
20のツール内臓多機能ツール(1,082円)詳細:VERTEX 20徳ツールナイフケース付
私は、上記は約W100×H200×D23mmと小さいので携帯用で、下記記事のツールを非常用持ち出し袋に用意しています。
そして、家族に連絡をとったり、地図を調べて帰路を決めたり、アプリでラジオを聞いたりと、スマホは防災の必需品です。
そのスマホも、非常時に使用すると電池が必ず足りなくなるので、充電池は用意しておきましょう。
大人だけではなく、子供にも持たせたい防災セット
子供といえども、電車に乗って出かけたり習い事などで、常に親といっしょにいるわけではありません。
最低限の飲料水とキャンディ・大きな黒ビニールはカバンの中に忍ばせておきましょう。
小さなバッグで移動することが多いと思いますが、歩いて帰宅するのに距離がある場合、命を守り体に入れる飲料と、体から出すトイレについて考えて、自分に合った用意をしましょう。
被害が大きいほど、避難所などの設置が難しくなり、行政は人命救助を第一に考えます。
どこか水を配ったり食料を用意するところがあるだろう…と考えてしまうと、巨大地震が起こった時、飲み水さえも入手できない状況に遭遇することになります。
自力で行動できる方法を普段からシュミレーションをして、安全に帰宅できる方法を考え、準備をしましょう。
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