南海トラフ・首都直下地震!大丈夫と思う「正常性バイアス心理」危険性

   
   
 
 

来る!来ると言っても大きな地震がなかなか来ないから、大丈夫なのでは?

そんな心理が働き、命を守ることができない“心の中の罠”があります。

 

巨大地震“正常性バイアス”の危険性

2011年(平成23年)3月11日「東日本大震災」想定外のことが起きました。

津波です。

もちろん津波に関して、皆同じ恐怖を感じたと思います。

しかし、人間は月日の経過と共に、日常ではない想像は自分が感じる恐怖を回避するために、正常バイアスが働きます。

人間は「正常バイアス」が働かなくては恐怖で押しつぶされてしまうのでそれでいいのですが、巨大地震に関して楽観視することは、守れる“命”が守れません。

東日本大震災の建物倒壊や津波で助かった人と助からなかった人には、大きな違いがあると言われています。

津波が来る!大丈夫なんじゃないか?ここまで来ないよ。
家に帰って非常用避難袋がいるのでは?

すべてが“正常バイアス”が働き、避難行動が出遅れてしまったのです。

子供はどこ?
歩けない高齢者が家にいる!

もちろん、どうしようもない状況で命を落とした方もいらっしゃいます。

東日本大震災は津波によって被害が大きくなりましたが、阪神淡路大震災の死亡原因は8割が室内における家の倒壊・家具の転倒により非難が遅れ、その後の火災が原因です。

今住んでいるあなたの家の環境と、室内状況や耐震性など、多くの危険要素があるのです。

南海トラフや首都直下地震、想定外の出来事を覚悟

地震でも被害状況はさまざま。

エレベーター内に閉じ込められたら…すぐ助けてもらえる。
海から離れているから…津波の心配はない。

…と、不安材料を閉じ込めてしまう“正常バイアス”

命を守る行動は、人間の心理的な特徴である”正常性バイアス”が握っているのです。

阪神淡路大震災では、耐震性のある家屋・家具固定を事前に行っていれば、助かった命があった。

東日本大震災では、先人が伝えてくれた津波の恐ろしさをもっと知るべきだった。

歴史から読み取ると、巨大地震のことがわかります。

先日TVで、東京の高台のお寺の資料から、その高台まで津波が届いたという資料が見つかったと放送されていました。

国の歴史的資料では津波の高さは10mほどだった場所が、低地から水の押す勢いで高さ20mの高台にあった寺の本堂まで水が上がっていたとのこと。

地形によっては波は高くなるのです。

東日本大震災での三陸海岸では標高40m近くまで波が押し寄せています。

未来、南海トラフ・首都直下地震に直面します。

自分の住む地域の特徴・家屋の耐震・家具の固定、そして生き延びれた後…と、「生きていくためにどうしたらいいのか…」と、今一度考えてみましょう。

自分は大丈夫と思う“正常性バイアス”とは

正常性バイアスとは、「自分は大丈夫」と思い込む脳の危険なメカニズムの心理学用語です。

日々の生活の中で生じる予期せぬ変化などに、心が過剰に反応して疲れないように、人間の心はある程度“鈍感”にできています。

しかし、目前に南海トラフ・首都直下地震という大災害が待ち受けいる今、「巨大地震など起こるはずがない」「この地域は大丈夫」と現実を否定してしまうことで、十分な防災対策をしないまま過ごし、「このままでは命を落としてしまうかもしれない…」「食べるものの確保ができないかもしれない」と考えず、命を落としてしまう可能性があります。

国民全体的に準備不足とされているのです。

“正常バイアスは、”自分にとって都合の悪い事実を無視したり、過小評価したりしてしまう人間の特性のことだが、目前に大災害の恐怖が待ち受けているのに、「まさかこんなことは起こるはずがない」と現実を否定することによって、十分な防災対策をせず命を落としてしまうこともあり得る。

南海トラフ・首都直下地震対策に必要な危機管理能力

災害に直面した人々の多くは、パニックに陥っていくと言われていましたが、現代の研究では、むしろ災害に直面した人々がただちに避難行動を取ろうとしない原因として、危機管理能力の欠如や正常性バイアスなどの心の作用が注目されています。

東日本大震災では、「想像を超えるあんな巨大な津波が来るとは想像できなかった」「大地震の混乱もあり、すぐに避難できなかった」と思った人が多かったと後の報道で明らかになりました。

危険とされていた土地であっても、利便性を重視した生活スタイルにかわり、歴史が物語る先人の忠告が正常バイアスによって風化してしまったとも言えます。

海沿いでの被害は大型防潮堤等の水防施設が設置されていたことも重なり、堤防が高くなるほど、人の正常性バイアスは強固になって、予想外の大きな力でも人々の行動を心が制限してしまうのです。

突発的な災害や事故に遭った場合、事態の状況をとっさに判断できず、茫然としてしまう人がほとんどと言われています。

とっさの時に適切な行動がとれない、正常性バイアスを外すには、普段から心と体制の準備をして、様々なことを想定して「訓練」をすることが重要です。

南海トラフ・首都直下地震の準備・訓練・避難と危機管理を高めよう!

明日を生きるために想像し準備をするのであって、恐怖を感じて日常で動けなくなってしまうことは、本末転倒です。

日常があまりにも便利で安全が確保される物事が多いため、危険を感じる能力の欠如が現代人の問題点です。

防災意識を日常生活の中に浸透させてみてください。

苦痛にならず継続させていくには“日常”であるこいとがとても大切です。

「防災を楽しむ」というと、今まで被災に合われた方々に申し訳ありませんが、被災未経験者や子供たちに伝えたり考えたりしていくには、今は楽しんで準備することも大切なんです。

どんな風にしたら、家具は固定されて地震があっても大丈夫になるのか?
どんな風にしたら、水を最小限にして生活できるのか?

人が集まるショッピングセンターやレジャー施設で、まずは避難経路の確認を!

このようなことを考えることが習慣になっているだけでも、逃げる時に身を守れるのではないでしょうか。

避難訓練に参加・防災センターで体験すると脳が「防災イメージ」を作る

学校で行う避難訓練の時、危機感があるわけでもなく、ダラダラとしゃべりながら列をなし避難経路を歩いて、何の役に立つのか?…と思ったことありませんか?

災害直後であることが前提で行動するのですが、誘導されるがままに行動する…。

それでも、机の下に隠れることや避難経路などを経験しておくことで脳にインプットされ、何もしたことがない人よりも、自分を助ける行動が迅速にできるとされています。

しかし、東日本大震災の地震がまさしく起きているその瞬間、頭を守っている体勢で避難をしている人をあまり見かけませんでした。

焦って忘れてしまった人や、机の下で身を守る・頭を守るために持ち物などを頭上に乗せるという行為が、小さな地震だったらひとりで慌てているようで恥ずかしいとも思ったようです。

「恥ずかしい」…その気持ちが優先されて、モノが頭上に落ちてきてしまったら、後で後悔します。

危ないと思ったら、自分を守ることに徹しましょう。

そして、たまにイベントなどで見かける起震車や、全国各地の防災センターなどで地震の揺れを体験してみてください。

例えば、東京都の立川市に東京消防庁管轄の防災ミニシアター「立川防災館」があります。

もし首都直下に大地震がきたら…と座席が振動し、私達一人ひとりがどう行動すべきかと街の様子が映されます。

そして震度3~7までが体験できます。

兵庫県神戸市「人と防災未来センター」では、阪神淡路大震災の経験を次世代に語り繋ぐため、「117シアター」では高さ58m・幅20mの巨大スクリーンに地震の様子が映され、ゴーーーーという音とともに、足元から突き上げる振動といっしょに崩れる家屋やビル・高速道路など、コンピューターグラフィックが迫る体験ができます。

このような地震や地震災害・減災などをテーマにした施設は調べてみると全国に多くあります。

お子さんがいらっしゃる方…おすすめです。

どんなに小さな子であっても、その年齢なりに「自分の命を守る」という意識を、教えてあげてほしいと思います。

家族を守りたい!

私は自分の年齢から南海トラフ・首都直下地震などの大災害の経験をしないかもしれません。

しかし、中年になったとはいえ30代の子供達と、幼児の孫達は必ず経験すると思っています。

子供や孫達には、自分で命を守る術を持ち、生き抜ける力をつけてほしいと、その一心で私は防災士になっています。

命と防災の話は身近でなければならず、意識と教育が必要だと思うのです。

そして災害は、家族・地域・国が一体になってこそ被害を少なくできることで、日常での情報とコミュニケーションが大切です。

自分の危機管理を高める方法は、どんな場所でも様々な想定外の出来事を想像し、自分の行動をシュミレーションしてみることです。

防災対策に想う「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」

地震の減災と防災食のセミナーや起業セミナーで、私が一番はじめにいう言葉。

彼を知り己を知れば百戦殆うからず

ビジネスなどでよく使われる諺ですが、「相手の実情と自分の実力を正しく知ることで、負けない戦い方ができる」という意味です。

この言葉を防災に当てはめると、「地震のことや状況を正しく理解し、自分を律し、危険の回避や事前の備えを進めることで、被害を抜本的に減らすことができる」と私は言っています。

災害は日本に住んでいる限り、南海トラフ・首都直下地震などの自然災害から逃げることはできません。

だからこそ、ただ恐れるのではなく、正しい知識と準備をすることが、自分や愛する人を守る方法なのではないでしょうか。
 


 

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