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被災後、誰もが避難所に入り配給を受けられるとは限らない
大都市である商業地域および住宅地域に、大災害時、多くの人々が安全に避難できる場所は、どのくらいあるのでしょうか。
家族がバラバラに行動している昼間、もし何かあったら避難所で待ち合わせの予定の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
長年、避難場所というのは安全で、食料もあり、救援物資による生活必需品もあると信じられるような情報が多かったです。
大きな災害が数年に一度ある日本では、発災後、学校や公民館などの収容避難所で、避難生活の様もテレビなどでよく放映されました。
しかし、状況によっては、収容避難所での生活を選べないことをご存知ですか?
大きな災害があるごとに様々な課題が増え、実際は避難している避難所の空きがなくて入りたくても入れないことが多くありました。
自宅が耐震性の高いマンション住まいの方は、ほぼ避難所には入れません。
そのようなとき「テントや車で生活する」という選択をした方、津波で1階が流されていても、そこに住み続けていた方もいらしゃいました。
その方達の全員が、好んでテントや車、傷ついた我家を選択したのではありません。
避難所に入れなかったのです。
それでも、最低限眠る場所は確保できると人は気持ちに余裕が生じます。
そして、生きるための“食”
備蓄が取り出すことができなかった。
そういう状況になった場合、避難所で状況を説明し配給は必ず入手できるようにしなければなりません。
備蓄がないと避難所まで食べ物の配給を取りに行きます。
避難所の受付で自分の状況を報告しないで、長い行列にならんでも食べ物が全員に行き渡るとは限りません。
阪神・淡路大震災の地震の直後、車中・テント・在宅避難の人たちに対して「これは避難所の人用です。外の人の分はありません」とアナウンスされたようです。
それが、在宅避難のデメリットになります。
何も防災対策をしていないで「これほどの大きな地震が起きることは思わなかった」…は通用しないということです。
人口密集地での避難所を想像しよう
三大都市圏のような人口密集地で、大災害が起きたら…。
避難所周辺の住民や帰宅難民、みんなが避難所を目指して移動したら…。
想像してみましょう。
想像すると、取り合うかのような避難所でパニックになる方がどれだけ出てくることか…という考えもあるのです。
できることなら倒壊を免れたら、避難所に頼るよりも自分の家かその近くにいるのが一番安全とされているのです。
避難所は、あくまで家が完全に倒壊した人が対象なのです。
たとえ倒壊しても、避難所に居られるとは限りません。
都内の各家庭に配布されている自治体の「防災」というハンドブックを読んでみてください。
大地震などが起きた時、公共施設である大きな公園や広場などに逃げて、火災の危険を避けてください。
その後、家に被害があるかどうかを確認。
生活ができないような家の倒壊状況になってしまった場合は、小中学校など指定されている避難場所に行きます。
その後の対策を検討します。
家での生活ができる場合は「在宅避難」という手順になっています。
災害発生→1~2日は避難所で生活(多分、室内には入れない)→落ち着いてきたので在宅で避難生活をするように指示される。
このような生活の流れになると思います。
家が健全なのに、その場でウソをついてもいずれかはバレて、人から避難される状況になりますから、くれぐれも今の状況と気持ちを正直に報告してください。
避難所にある物資や配給されるであろう食料や飲料水の量を考えると、行政が用意できる絶対数が少ないのです。
できるだけ自宅の食料や飲料水を利用してほしい、ということなのです。
避難所にはまず入れないと思っておいたほうがいいです。
特に大都会ほど、避難所には入れないでしょう。
しかも避難所に入れるのは先着順なんです。
若い男性が全速力で走って順番取り!
そんな光景が浮かびますが、避難所に入れる条件としては「家の倒壊」なのです。
家で生活ができない状況で避難所に入れない場合
家が倒壊したときのために、ビニールシートなど雨露をしのぐことができる場所や、車中やテントなどを用意しておくといいと思います。
避難所以外にも支援物資を配るかどうかは、新たにできた避難所の運営者の裁量によることが多いです。
車中・テント生活者や在宅避難者は、近所や周囲の人とグループを作り、支援物資配布先として、認識されるようにしなければなりません。
自衛隊・自治体・ボランティア団体に認識されるように、避難生活では、早い時期から共に暮らす場所の人たちと「協力体制」を築くことが重要です。
そのリーダーによって、生活がガラリと変わります。
そして動物がいる場合は、特に避難所探しが大変です。
飼い主にとっては可愛く大切な子。
家族同然で生活をしていますが、人間の誰もが動物が好きだとは限りませんし、動物アレルギーの方もいらしゃいます。
公園などの仮設避難所でも、ルールをつくり、動物がいる人・いない人を分けることで、トラブルを回避した例もあります。
被災後の基本「在宅避難生活」自力で生きていく
日頃から心がけておくことは、「在宅避難」をする前提でモノゴトを考えておくことです。
以前はライフラインが回復する予定の、「3日間の備蓄」を政府が推奨していました。
しかし、東日本大震災から、「7日間生活できる用意をしてください」と、報告内容が変わっています。
東日本大震災で7日間です。
では、大都市では?…
いつ来るかわからない南海トラフ地震や、予測できない被害もあります。
在宅避難になる可能性が大きい場合、何よりも準備しておくべき非常食や水の量のことを考えておかなければなりません。
人間は水を飲まないと、3日で死に至ります。
事前に準備できるものは、買っておくべきなのです。
被災後の基本の準備は「在宅避難生活」を想像して準備し、自力で生きていくことを考えていくことなのです。
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