ローリングストック法(1)救援物資がない!日常備蓄の思考で非常食
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ローリングストック法による生活必需品
ローリングストック法の考え方は、食料だけではありません。
日常使いできる生活必需品でも、同じことが言えます。
日常的に使用する、食品包装用ラップ・ビニール袋・トイレットペーパー・ティッシュペーパー・ウエットタオル・乾電池・使い捨てカイロ・生理用品・子供用などは、常に一定量を家庭に置いておくように心がけておくことで、突然の災害にも対応しやすいです。
災害後、スーパーで希望するものが陳列され、購入できるとは限りません。
家庭・個人によって必要なモノがありますので、書き出して確認作業をして、ストックしておきましょう。
ローリングストック法-必要な道具
避難所に行かなければ危険を感じる時、非常食のカップ麺を持って行ったものの、お湯がない…。
過去の災害で、寒い時期であったこともありますが、被災された方の多くの方が、「避難生活でも温かいものが食べたかった」という意見が多くありました。
火元がなければどうしようもない…そのような非常食を用意していることが多く、カセットコンロや火をおこす方法を考えていなければなりません。
木を燃やして…火を起こす。
でも、ヤカンや鍋がありません。
備蓄の心得として、せっかく「ローリングストック法」で日常の食材を多めに準備しておいても、災害時はガスや電気、水道が止まり、食材を調理できないことも想定して、準備をしましょう。
「ローリングストック法」では、非常時用の保存食だけを備蓄しているわけではなく、それに関わる調理器具や火元まで考えておく必要があります。
日々防災のために積み重ねてきた備蓄品を活かすために、カセットコンロとガスボンベは必需品です。
ローリングストック法で、食料と合わせて備えるべきカセットコンロとガスボンベも、有効期限などを確認しておきましょう。
有効期限は7年程度が目安なので、たまには日常で使って、常にガスボンベは一定量を確保しておきましょう。
阪神淡路大震災・東日本大震災の過去のライフラインの復旧の例として、電気→水道→ガスの順番で復旧されています。
ガスは阪神淡路大震災では復旧まで61日かかっています。
できることならIHクッキングヒーターやIH対応調理器具、電気ポットがあると便利で、不便な生活が軽減されます。
ローリングストック法の2つのポイント
ローリングストック法-物や食べ物を買って・備蓄・使ってまわす方法。
名前をカタカナにしなくても、もう昔から実際に実行されている方もいらっしゃると思います。
昔の方は、生の食材をどのように備蓄しておくか…と、試行錯誤して様々な食材を生み出してくれています。
その食材のひとつひとつは、別のコーナー「防災食」で紹介していますので、お役に立てると思います。
ローリングストック法を継続していくために、意識しておく2つのポイントがあります。
- 備蓄品は古いものから使うこと
備蓄する食料や生活必需品が古くなってしまわないように、必ず一番古いものから使うようにしましょう。
列にして並べる場合、手前が古く、奥が新しいという配置にストックするなど、それぞれ合った収納方法で循環させるようにしましょう。 - 備蓄品は消費した分は必ず補充すること
ローリングストック法では、備蓄品としてストックしているものは、いつ食べても、使用しても構いません。
ちょっと補充を怠ったタイミングで、災害が来る可能性もあります。
消費した量を、必ず直後に買い足すように注意しましょう。
食品は発災時から時間軸で食べる優先度が変わる
家に留まっても安全であると確認できた在宅避難で、ローリングストックされた食品は、食べる順番があります。
初日は、冷蔵庫内にある食品が痛むのが早いものを中心に食べます。
他の食材で、火を通した方が保存期間を延ばせるのであれば、調理してしまいます。
2日目は、庫内に残っているものと、ローリングストックされた食品で食事を作り、3日目以降はローリングストックをしておいた食材での料理が増えていきます。
ひとつも無駄にすることなく、調理することが避難時には求められます。
時間軸で使用する食品の優先度が変わります。
ローリングストック法のまとめ
いつ来るかわからない自然災害。
その時のために、何をどうすればいいのか?
守るべきことは「命」そして、その後生きていくことです。
高価な保存非常食を購入することで躊躇してしまうこともあるでしょう。
最低限必要な非常持出袋の準備の他に、ローリングストック法で自宅に食料と生活をストックしておきましょう。
常に一定量の食料を家に備蓄していることで、普段から食べているものが食卓に並ぶので、安心して食事を摂ることができます。
- 日常備蓄という考えを定着させる
- モノを循環させる。
- 備蓄した物に付随する道具も用意
- 生活必需品は多めに購入
- 備蓄品は古いものから使う
- 消費した分は必ず補充する
- 時間軸で食べる優先度が変わる
日常の生活で、災害も意識してく習慣をつけておくようにできると、もしもの時、食べ物に困ることもなく、賞味期限・消費期限・有効期限が自然に管理できるようになります。
慣れてしまうと簡単です。
すでに実行されている方もいらっしゃるでしょう。
水を最小限にして、健康的で簡単に料理ができるレシピを用意しています。
普段の食生活でも活用してみてください。
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