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避難所は全員入れない!配給もない!
街には溢れるほどの食品が売られています。
でも、ある日を境に、その棚には何もなくなります。
ある日…それは、いつ来るかわからない自然災害。
避難所に行けばどうにかなる…と思っていませんか?
耐震性の高いマンションや自宅が倒壊していない家に住んでいる方は、入れません。
そのような話は別記事にて書いてありますので、是非読んでください。
きっと、備蓄の大切さをご理解していただけると思います。
避難所に行って、安全を確保できたら、自宅に帰り「在宅避難」が指示されます。
そして、在宅避難の方には、食べ物は行き渡りません。
そういう覚悟が必要なのです。
防災食を備蓄する日常食5つのポイントで30日分備える
東日本大震災や阪神淡路大震災以上の規模が予想される「南海トラフ」
もし人口密度が高い首都圏に大災害が起きたら…
基本災害時は、自力で生きていくように、政府は呼びかけています。
間に合わない食料に、どんなに嘆いて行政に文句を言っても、ないものはないのです。
私達は、自力で生きていくためにも、防災として備蓄はとても重要です。
常温で長期保存できる非常食には、様々なモノがあり、いくつかの経験をした大災害で生かされできた商品や辛い思いを打ち明けてくれている方々からの情報があります。
その経験は絶対無駄にしてはいけません。
防災食としての備蓄について、考えてみましょう。
防災食として大切なのは、普段から保存食として常備している食品をいろいろ試しておくことです。
そして、ローリングストック法によって、常に食べ物が確保できている状態を作っておきます。
まずは、備蓄する食品の3つの選び方と2つの備え方を基本にしますので、この5つのポイントを念頭に揃えていきましょう
ポイント1.日常食品で長期保存ができる食品を防災食として備蓄
缶詰にカンパンなどの乾燥物・フリーズドライの味噌汁などの非常食は、5年間保存ができるような「長期保存」ができるので、持出用非常袋に用意する方が多いと思います。
非常食は乾燥されているものが多いので、喉が渇きやすのですが、トイレで不便をすることから、飲み物を我慢する方がおおく、そのような悪の循環で体調不良になるのです。
非常食は、本当に何もできない環境下で、どのように食べることができるかという状況を想定しているので、仕方がないことです。
できることなら、水分も含んでいる食べ物を摂っていくようにします。
在宅避難での食事では、カセットコンロがあれば、日常で使う食品で料理ができます。
1年間保存できる乾燥野菜や海藻など、非常時に役に立つ食品が多くあります。
そのような食材をローリングストックしていくことで、30日分を用意していきます。
ポイント2.栄養バランスを考えて防災食として備蓄
非常食での生活が1~2日であれば問題ありませんが、長く続くことで栄養バランスが悪くて体調不良になりやすくなります。
在宅や車中・テント避難では、自宅でストックしてある食品を使用して、生き延びていく方法になります。
備蓄は被災する前にされたものなので、栄養バランスが考えやすいので、献立をイメージしながら準備ができます。
人はストレスがたまる環境下で、栄養バランスが悪い食生活をしていると、マイナス思考になります。
復旧に向けての、活力が必要な時なので、非常時だからこそ栄養に気をつけたいです。
栄養素別の備蓄方法は別ページになっていますので、お役にたてると思います。
ポイント3.常温保存できる使い切りタイプを防災食として備蓄
お徳用パックなど、量が多いことで安価になっているものも多くあります。
しかし、非常時はライフラインが途絶えているので、食べきりサイズを選んでおいた方が、非常時ではなく日常で使用するときも、食べ続けなければならない状況にはなりません。
開封後に処分に困ることのないよう、家族の人数分を1日で使い切れるものにしましょう。
料理をした後、常温で作り置きできるモノで、節水などの節約になる食材などは、数日分量でもいいですね。(例 ひじきの煮物・切り干し大根煮など)
ポイント4.簡単に料理できる食品を防災食として備蓄
高級な缶詰などで、水を使った下ごしらえが必要なものもあります。
ライフラインが途絶えているときに、わざわざ水と作業が多く必要とされるものは避けた方が無難です。
そして、ゴミもできる限り出さないようにしたいところです。
食品は料理が簡単にできるようなものを選んで、備蓄をするようにしましょう。
ポイント5.家族の好きなものを防災食として備蓄
子どもがいるのであれば、好きなフルーツを用意してあげましょう。
缶詰にも味付けをしてあるものがあるので、どのように調理して、どんなものが家族は好きだったか…と、普段の食のメニューの中でも、好きなものは作れるように備蓄しておきましょう。
『被災時の命をつなぐ「食生活」で心を満たすには日常を意識して備える』の記事でも書いていますが、被災時は、日常で食べていたものが幸せを呼ぶのです。
お腹を満たすことは、脳から幸せホルモンが出ます。
その活力が、未来に向けて動けるようになります。
ローリングストック法による30日分の備えは、好きなメニューを作る予定でストックをしておきましょう。
備蓄できる食品は何?何日分?どのように収納する?
備蓄を意識して、何日分のストックをしておけばいいのだろう…と考えると、キリがありません。
住んでいる地域にもよりますが、東日本大震災を意識すると、私は1か月分以上は必要と考えています。
政府は7日分のストックをするように呼び掛けていますが、もし人口密集地では、給水車さえ足りない計算になります。
各自治体から水の配給が始まるまで3~7日かかるとされています。
水は生命維持に必要
人間は水を飲まなければ3日で死に至ります。
水分不足になると脱水症状になり、体内で様々な問題が生じます。
大人1日との目安は1日3リットルです。
2ℓと500㎖のペットボトル両方を合わせて用意すると、移動や飲むときなど不自由をしないと思います。
川の水を浄水できるものなども用意していますが、ひとり1か月分のペットボトルの水を用意しています。
最低7日分・用意して1か月と考えるようにしてください。
人間は水を飲まなければ3日で死に至ります。
健康維持のためにも水分補給を心がけなければならない避難生活で、水は必ず備えておきましょう。
そして、部屋に閉じ込められたことを前提に、各部屋に数本収納をしておくことをおすすめします。
米は常温保存ができる日本のソウルフード
非常用の備蓄には無洗米と思いがちですが、普通の米を洗わずにそのまま炊いても問題などありませんし、白いとぎ汁はスープに使うほどです。
玄米は栄養から理想のお米ですが、普段食べ慣れていない上、被災しているときは体調が万全ではないので、消化不良を起こすことがあります。
普段食べ慣れている方は問題ないでしょう。
雑穀などを混ぜて、栄養価をアップさせるのもひとつの方法です。
日常では炊飯器でご飯を炊く方が多いと思いますが、被災時は鍋で炊くか、ポリ袋でつくる方法があります。
米保存は、長期間可能ですが、できることなら真空パックになっているものがおすすめです。
ローリングストック法によって、毎回新しいものを使用するのであれば、心配は不要です。
各家庭で米の消費量は違いますが、1か月分以上をストックしておきましょう。
お米については下記に記事にしていますので、合わせてお読みいただくとお役にたつと思います。
缶詰は長期保存ができる安心食
常温で長期の保存ができる缶詰は、常にストックをしておきたい食材です。
普段から缶詰の料理をレパートリーに加えておくと、被災時でも日常の食事をとることができます。
調理済みの缶詰もありますし、水煮で味を加えるタイプでも様々な活用法があるので、「安心食」ですね。
TOMOIKUでは缶詰のレシピは、多く紹介していく食材になります。
自分に合った缶詰を見つけて、日常でも食卓にのせるようにしましょう。
日本ではプルトップのイージーオープンで、缶切りが不要な商品が多いですが、外国産ではまだ缶切りが必要なものがありますので、缶切りも準備しておきましょう。
缶詰+αで、1か月のメニューができるほど、多くの種類の缶詰があります。
単純にひとり多種多様の缶詰などを30缶、ストックしておくことで、1か月の食糧になってしまうほど、種類が豊富にあります。
魚類は汁さえも栄養があるので、日常の食事でも取り入れてください。
乾物はビタミンやミネラルが豊富な物が多い
乾物は常温保存ができ、栄養豊富がものが多いです。
被災時に食べられない野菜に含まれている栄養が摂れます。
ミネラルや繊維・ビタミンが少ないインスタントラーメンなどには、乾燥野菜やのりなどを加えることによって、お腹を満たす食べ物から、栄養も考えられた食事になります。
被災時には水で戻す作業をはぶいて、そのまま味付けをしてしまうような臨機応変な料理にして、水の無駄をなくしましょう。
被災時の乾物料理もレシピにありますので、普段でも作ってみてください。
普段使いとしてよく食べる海苔やわかめ・ひじき・かつおぶし・煮干しなど、海のものは常にストックしておくことをおすすめします。
乾燥された野菜は、野菜不足を解消してくれます。
ドライフルーツなナッツ類もすすめです。
乾燥物は水分が少ないので、賞味期限が長いのが特徴です。
ローリングストック法によって、普段使いをすることで無駄なく栄養満点の料理を食べるようにしましょう。
乾麺は食欲なない時などに心をあたためる食材
節水しながら、うどん・そうめん・そば・中華・スパゲッティや、小麦を使用していないビーフンは、食欲がなきときなどには、サラサラ~って食べられると思います。
カップ麺やインスタントラーメンも非常食に加えられるひとつですが、ふつうの棒状になっている乾麺はストックをするのに場所をとりません。
乾麺は茹でた水がドロドロにならないので、そのままお汁として使用します。
そばなどは、その茹で汁にも栄養があるので、そば湯にして飲んでいただきたいです。
スパゲッティなどは茹でる汁を少な目にして、そのまま味付けをするようにして節水ができます。
朝・昼・晩…と1日のメニューに1回麺類を使用することで、調理が楽になります。
粉ものは万能選手!様々な用途で用意する
粉ものは手軽に食べることができて、どんな風にも調理できます。
小麦粉・米粉・そば粉・片栗粉などのデンプンはエネルギーになり、調理方法によって主食にできます。
お好み焼きには普段お肉などの具材を入れると思いますが、乾燥野菜と缶詰でも美味しくできます。
ホットケーキミックスや蒸しパン用の粉も、パンを食べる感覚で使用できます。
しかし、高温多湿に弱く、一回封をあけると虫がつくので、密封するようにします。
レトルトは簡単ですぐできる非常食
味付けがしてある上に、道具を使わないで手軽に食事ができるすぐれものです。
主食から副菜まで、メーカーが様々な工夫をしたものが売られています。
一度も食べたことがないものを被災時に食べるのではなく、自分の好みのものを開拓しておきましょう。
ひとり分をコンパクトに収納できるので、お好みのレトルトはストックしておくと、調理するのがしんどい日には、便利な食品です。
賞味期限も長く、是非ストックしておきたいです。
そのほかの備蓄できる食品
干物や、お酒のおつまみの中に、賞味期限の長いチーズなどがあります。
スルメなどの干物は水分がすくないので、賞味期限も長く、そのまま焼いてもいいですが、水に戻して調理はできます。
常備食として、海苔の佃煮や塩辛なども封を開けなければ長持ちします。
ジャムなどもストックしてお子さんに楽しい時間を過ごさせてあげられます。
しかし、これらの瓶詰めは収納時には、割れないように気をつけることが必要ですので、プチプチなどのエアークッションを利用したり、棚でも一番低い場所に収納しましょう。
代表的な日常食で、防災食にすることができる代表的な食材は多くあります。
日常食として食べている食材を30日分備えることで、在宅避難を安心して過ごせることができるのではないでしょうか。
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