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栄養不足を補う健康食品を選ぶ基準
私は薬膳士という仕事をしているので、生活の中では食事で栄養を摂ることを基本としています。
でも、薬膳講座を受ける生徒さんから、「もし健康食品を飲むとしたら何?」という質問も受けます。
そうすると、私は仕事柄、漢方薬をすすめるであろうと皆さん想像されるのですが、実はもう長年飲んでいる健康食品をおすすめしています。
健康食品を用意したきっかけは、20数年前、淡路阪神大震災での避難所生活のレポートを読んだものがきっかけです。
漢方は気長にコツコツと体を整えるものと捉え、食事の代替として考えた場合の健康食品という基準で選びました。
現代人に不足しているものは、災害時は緊急を要する
災害時による栄養不足を解消するための何か…という基準。
災害時でなくても現代人は全体的に、ビタミン・ミネラル類・食物繊維が不足しています。
もともとの体がそのようになっているので、災害時には明確にその状態が「体調不良」という形になって表れてしまうのです。
世の中には、様々な健康食品があります。
私が健康食品を検討するにあたり基準にするのは、長い間、人が食べてもトラブルのないもの…を重視しています。
新しいモノは画期的だし、様々な効能を謳っている分、混ぜ物が多いのが気になるのです。
商品が生まれて日が浅いモノは、私の心の中では「人体実験」をされている感覚があります。
化粧品によく見られるものですが、使い続けることでトラブルが発生することが多いのが気になるのです。
食べてしまうものは、もしその健康食品が原因であっても、他の食べ物も口にしているため、原因の特定につながりません。
そして、もう30年ほど前の話しですが、私は仕事で企画業をしていた中のひとつに、健康食品の広告依頼を受けたことがありました。
その時、あまりにも誇大広告をされている現実を知ります。
安価にするために混ぜ物を多くして、その混ぜ物の小さなひとつの効能を、誇大広告をする傾向です。
当時、私は「健康食品」について、不愉快な思いしかありませんでした。
しかし、当たり前のように食べている食事の材料は、昔よりも栄養分が減っている傾向にあり、更に災害時で自由に食べ物が入手できないことも重なり、栄養不足になるのは目に見えています。
ローリングストック法で日常で消費し、栄養を補う「健康食品」という基準から、私は“スピルリナ”を選んでいます。
スピルリナは日常でもおすすめの健康食品
最近、新しい健康食品のように宣伝されている“スピルリナ”ですが、スピルリナの素晴らしい栄養素は1970年代に紹介されています。
35億年前から地球に棲息して、食用としても歴史があります。
まず、昔から食用とされていたことで、私はスピルリナを選ぶ候補のひとつになっています。
そのスピルリナは、豊富な栄養成分と高い吸収率が認められ、1970年以降の研究によってスーパーフードとなって、昨今また注目されるようになりました。
栄養の豊富とそのパワーから、国連が「未来の地球の栄養源」と発表しています。
1970年当時、かなり注目されていましたが、近年同じ微細藻類の“クロレラ”と並んで影になっていました。
健康食品は宣伝する団体や企業の力で、左右されてしまいます。
スピルリナとクロレラの違い
スピルリナとクロレラは、成分も錠剤の色や形もよく似ています。
スピルリナはクロレラに比べて総合的栄養バランスにすぐれ、消化吸収の良いことがあげられています。
そして、私は酸性に傾いている現代の人の体では、酸性食品のクロレラよりも、アルカリ性食品のスピルリナを必要と考え選びました。
製造元から画像をお借りしましたので比較してみてください。
スピルリナは生野菜や大豆製品よりも効率的な栄養源
最近再び注目を浴びている“スピルリナ”
生野菜や大豆製品よりも効果的であるのは、ビタミンやミネラルなどの栄養を“生野菜”から摂取すると、野菜や大豆には厚い細胞壁があるので、消化吸収率がスピルリナよりも低いとされています。
スピルリナは細胞壁が薄いので、消化吸収率が約95%にもなるといわれています。
そして、スピルリナのたんぱく質は構成成分の60~70%を占めるので、同じ重量の野菜や大豆で比較すると、高たんぱく食材になり、大豆の約2倍の量を含有していることになります。
災害時のビタミン・ミネラル類・たんぱく質などの不足を補うために、健康食品として選んだ理由として、効率よく良質のたんぱく質が摂れて、不足するビタミン・ミネラル類を効率よくする健康食品としました。
日常でも、食生活が乱れがちな現代人の効率的な栄養摂取にうれしい食材ですし、賞味期限も長く、ローリングストック法で困ることなく消費していかれると思います。
災害時の栄養不足を補う健康食品を1つ用意
私がストックしている「スピルリナ100%」は圧縮されている小さな粒になっています。
小さな粒だけに、数粒~数十粒飲むように説明されていますが、普段の生活で食事によって栄養を摂っているのであれば、災害時でない限り日常ではそんなに多く飲まなくてもいいと、個人的に思っています。
私が購入する際に注意していることが、「他の混ぜ物がない、スピルリナ100%」であること」です。
きっと、混ぜてあるものでも十分に効果を発揮してくれるものがあるでしょう。
でも、カサ増しも考えられるので、スピルリナの効果を期待するのであれば、原材料“スピルリナ100%”をおすすめします。
多分、お近くのドラックストアで売られていると思います。
少ないタイプも販売されていますし、賞味期限が長い上、健康食品としてはとてもリーズナブルです。
日常使いとしてもおすすめな健康食品ですが、災害時の栄養不足には必要な栄養素がギューっと詰まっている健康食品なので、お買い物の際、ちょっと意識してみてくださいね。

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