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避難生活のための備えで意識するモノ
阪神淡路大震災・東日本大震災・熊本地震など、大きな災害を経験したことで、新たな非常食の問題がわかっていきています。
大災害だと道が寸断されることで、配給が遅くなり、3日分だけの非常食準備では足りなかったことや、配給も1日、水500ml・おにぎり・パンが1個づつだけしか用意できなかったこと…。
どうしても、避難生活では炭水化物中心の食事になります。
栄養不足や食物繊維によって、便秘や体調不良になることなど、食事に関してだけも多くのレポートがあります
災害時をイメージした「非常食」というジャンルだけのストックではなく、野菜やミネラル・食物繊維が摂れるような食材を意識して、1ケ月ぐらいを目安にローリングストックをしていくことで、栄養不足は回避できます。
レトルトタイプの具だくさんカレーやスープなどは、メーカーによっては添加物も少なく、栄養を袋に閉じ込め、無菌状態になっているので、安心して食べられる食事のひとつです。
普段の生活で、野菜や豆をたっぷり食べよう…というカゴメさんの「野菜たっぷりスープ」は、本当に野菜と豆がたっぷりなので、日常に…そして避難生活を意識したスープとしておすすめしたい一品です。
避難生活でも健康を意識!長期保存・化学調味料無添加・減塩・容器不要
日本企業の中で、トマトなどの野菜を扱っていると言ったら、KAGOME-カゴメ株式会社ですね。
おすすめしている「野菜たっぷりスープ」は、特に災害時用の非常食として販売しているわけではなく、パッケージも災害用のメッセージはありませんが、常温での長期保存(3~5年)が可能なことから、備蓄食としても十分通用する賞味期限があります。
災害用食品としてのコーナーでも陳列されていますが、販売のコンセプトとして、健康を意識したギフト用として販売れている商品です。
「野菜たっぷりスープ」は、レトルト食品です。
一般的なレトルト食品(賞味期限は1~2年程度)に比べると、「野菜たっぷりスープ」の賞味期限は長めに設定されています。
は「きのこスープ」は、製造日から常温で約5年6ヵ月、「トマトスープ」は約4年という長期保存が可能となっています。
4~5年の賞味期限があるので、災害備蓄用として備えられます。
カゴメさんは、健康を意識している商品が多く、「野菜たっぷりスープ」は科学的な味がしない健康的な味で、具材もたっぷりです。
そして、1食あたりの食塩相当量が1g以下で、化学調味料は無添加であることも健康意識が高いスープです。
レトルト食品は、加圧加熱殺菌され密閉されているので、わざわざ無駄な保存料を添加しなくても保存でき、栄養もその袋の中に閉じ込められているので、缶詰同様、素材栄養そのものを丸ごと摂取できます。
「野菜たっぷりスープ」は素材の旨味を生かしているスープなので、化学調味料を使用していない分、コンビニなどの食品の濃口の味に慣れている方には薄味に感じるかもしれません。
野菜に含まれているビタミンやミネラル・食物繊維がたっぷり摂れて、豆の植物性たんぱく質もたっぷり含まれているので、災害時の食事で不足する栄養が凝縮されているようなスープです。
素朴だけど素材の味しっかりあり、具だくさんであるのも嬉しい!
野菜と豆を長時間煮込んだ体にやさしいスープは、避難生活で疲れた体を温め、心もほっこりできるようなスープなので、豆嫌いでなければおいしくいただけます。
普段の生活では、カップなどでいただくスープですが、避難所などでは、袋の底が約5cmほど広がるので、そのまま器としても利用できるパッケージになっています。
袋ごと温めればよいので、お湯やヒートパックなどがあれば、どんな場所で温かくしていただけるのが便利です。
温まったスープの袋の中に、カンパンなどの炭水化物を浸して食べれば、1食分の食事ができます。
ただ、自家製の野菜スープよりも、レトルト食品独特の煮込まれた柔らかさがあるので、野菜を食感を楽しむような歯ごたえはありません。
野菜の大きさは、豆と同じような大きさです。
避難所ではどうしても炭水化物が多くなってしまうので、「野菜たっぷりスープ」のような健康を意識したスープを合わせて食べるようにしたいですね。
備蓄用に!野菜・豆を使ったカゴメ“野菜たっぷりスープ”
私は3種類セットを購入してストックしていたのですが、現在は「きのこスープ」も加わって、4種類になっているようです。
ギフトセットになって販売もされていますが、単品でも街のスーパーや災害食としても売られています。
トマト、豆、かぼちゃ。きのこの各スープの味わいが手軽に楽しめます。
何と言っても、具材たっぷりのスープです。
野菜たっぷりトマトのスープ
完熟トマトをベースに、9種類の野菜、白いんげん豆、大麦、小麦で煮込まれています。
原材料名
トマト、タマネギ、ジャガイモ、ニンジン、セロリ、ズッキーニ、赤ピーマン、パセリ、にんにく、白いんげん豆、スペルト小麦、チキンガラスープ、チキンエキス、大麦、大豆油、食塩、酵母エキス、香辛料、デキストリン
総カロリー:67kcal
野菜125gの野菜の内、自然のほどよい甘みと酸味がある緑黄色野菜(トマトやニンジンなど)が70gも入っていて、他の野菜と豆もコロコロと形として残っているので食べるスープでもあります。
野菜たっぷりかぼちゃのスープ
カボチャをベースに、8種類の野菜、赤インゲン豆、大麦、小麦で煮込まれています。
原材料名
カボチャ、タマネギ、ニンジン、トマト、ジャガイモ、セロリ、パセリ、にんにく、赤いんげん豆、大麦、スペルト小麦、チキンエキス、チキンガラスープ、大豆油、食塩、酵母エキス、香辛料、デキストリン
総カロリー:81kcal
野菜80gの野菜の内、甘みのある緑黄色野菜(カボチャやニンジン)が50gも入っていて、、残りがその他の野菜ですが、コロコロと具材をたっぷり感じます。
酸味があるトマトスープとはちがって、カボチャの甘みが、避難生活では心の潤いを与える味だと思います。
大きめにカットされて柔らかく煮てあるカボチャやニンジン・ジャガイモや、大きな赤いんげんなどの野菜類が、たっぷり入っていました。
トロトロに煮込んだパンプキンスープではなく、ゴロゴロ具だくさんタイプのスープです。
自家製のかぼちゃスープを感じさせる味で、我家では大好評でした。
孫が大好きになったのですが、お子さんも食べて欲しいと思うほどの具材と、食べやすい味だと思います。
野菜たっぷり豆のスープ
豆のスープなので、インゲン豆・ひよこ豆など5種類の豆が45g入っています。
そして、7種類の野菜35gと小麦が使われていますが、スープとしては豆が主役です。
原材料名
タマネギ、ピーマン、ニンジン、ジャガイモ、セロリ、グリーンピース、パセリ、にんにく、白いんげん豆、ひよこ豆、赤いんげん豆、レンズ豆、チキンガラスープ、チキンエキス、スペルト小麦、大豆油、食塩、酵母エキス、香辛料、デキストリン
総カロリー:67kcal
賞味期限は製造日より3.5年(3種類のスープ共通です)
野菜はスープに溶け込んでいるので、スープにとろみがあり、具材は赤インゲン豆やひよこ豆などの存在感があるので具材は豆です。
スープそのものは薄味なので、豆を食べている味が濃くなるので、豆が苦手な方には物足りなさを感じるかもしれません。
野菜を溶け込ませているスープなので、スープそのものが野菜の味です。
私は薬膳を作ることが多いので豆料理を作ることが多いので、美味しくいただきましたが、豆が大好きな方には、嬉しいスープです。
被災生活で意識したい栄養
豊富な種類の野菜、豆、大麦・小麦がたっぷり入った「野菜たっぷりスープ」は、災害時に不足するビタミンやミネラル・食物繊維が摂れることから、おすすめしています。
トマトやいんげん豆、カボチャ、ニンジンなど、野菜・豆・穀類をたっぷりと使用され、素材の旨みを活かし、具材の食感と食べごたえがしっかりした3種類のスープです。
普段は水分だけのスープが好みの方も、災害を意識したスープ類の備えは、多くの野菜を食べることができる食品を意識しましょう。

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