Table of Contents
防災対策の備えとして非常食の「氷砂糖」は定番?
災害時の防災対策として「氷砂糖」は定番化しています。
飽食時代の現在は、製造技術の進化によって、様々な非常食が売られていますが、いまだに「氷砂糖」は持ち出し袋に用意する食料です。
昭和初期に、軍隊の方々に配られ、昭和34年の伊勢湾台風の災害時に配給されています。
氷砂糖は、砂糖を加工したもので、昭和初期ではとても貴重なエネルギー源とされています。
実際、東日本大震災では被災地域が非常に広かったために、救援物資がなかなか被災者に届かないことから、孤立した被災者の方々は、最終的にコーヒーなどで使用する砂糖などで飢えをしのいだことなども報告されています。
砂糖で飢えをしのぐ…
戦争時代では砂糖さえもないこともあり、大災害はまさに生死を分け“砂糖”は命綱であったことは間違いありません。
氷砂糖を災害用の備えとして用意してくことは、様々な利点があるので備えておくことをおすすめします。
氷砂糖の利点は長期保存可能
現代は、あえて氷砂糖にしなくても、甘いおいしいものはあります。
長期保存できるチョコレートもありますし、災害用の甘いお菓子は多く販売されています。
氷砂糖といえば、梅酒を作るときなどに利用したり、災害用でなくても料理で使うこともあります。
氷砂糖の製造過程は、グラニュー糖や白ザラメなどを水に溶かして40℃ぐらいの蔗糖の水溶液を作って、減圧して低温沸騰させ、種結晶である種糖を加えて再結晶させています。
砂糖であれば、わざわざ氷砂糖にしなくてもいいのではないか?…と感じますが、「氷砂糖」が良い理由があります。
それは、氷砂糖が溶けている間、口の中に長い時間含んでいられることは、災害時には利点になります。
砂糖より甘さがくどくなく、口の中で含んでいられます。
そして砂の状態より空気中の水分を吸収されにくいので、食べやすい形状を維持でき、腐らずに劣化のほぼない長期保存もしくは永久的に保存できるモノになっています。
非常食として販売されている「氷砂糖」の場合は、缶詰や保存袋に入っていて、長期保存可能になっています。
氷砂糖の利点-体にいい3つの理由
チョコレートなどでもカカオマスの栄養分や砂糖のエネルギーで体力の消耗を防ぎますが、保存している間に溶けて劣化する可能性が高く、安全な状態で食べられるのは「氷砂糖」なのです。
普段の生活では「砂糖」は多く摂取しすぎとされていますが、非常時には体に有効な3つの利点があります。
災害時に救援物資として氷砂糖を提供する際、名古屋大学医学部教授の医学的に優れている推薦状の内容を残しておきます。
- 疲労回復
氷砂糖は消化管からの吸収が良好で、素早く脳を始めとする主要な臓器のエネルギーに変換されるため、長期避難生活や復旧作業時の疲労回復に効果的です。 - 口や喉の渇きを潤す
氷砂糖は後味が良く口の中で長持ちするため、唾液の分泌が促進されやすく、高齢者などの口や喉の渇きを潤すのに効果的です。 - 精神安定
糖分には、脳を活動させる神経伝達物質で気持ちを鎮める作用のあるセロトニンの産生を促す作用があるので、災害時のパニックや疲労などからくる精神不安やイライラを緩和させるのに効果的です。
非常食としての氷砂糖|農畜産業振興機構(中日本氷糖株式会社)より
人は甘いモノで「幸福感」を得られる人が多いと言われています。
糖分が脳や体の疲れを癒してくれるのでしょう。
災害時では体力を消耗してしまうので、氷砂糖を口に含み舐めることで、エネルギーの補充ができるのです。
約15分ぐらい舐める大きさなのですが、唾液が多く出てくるのがわかり、唾液は食べたモノの抗菌作用もありますし、喉の渇きを潤してくれるのを、食べているとわかります。
実際に甘いものを疲れているときに舐めると、ホッとした気分になりますよね。
精神的な安定のためにもキャンディを用意しましょう…と、記事に書いています。
長期保存5年後、きれいな状態だった
氷砂糖は非常食として、持ち出し袋の中に40年以上用意しています。
5年毎に買い直していますが、一度もべたついたり劣化していたことがありません。
毎回、梅酒や便モノの保存料理に使っていますが、煮物などの料理にも使用できるので、非常食として購入しても、賞味期限切れ前に何にでも使うことができるので、消費に苦労することはないと思われます。
非常食のカンパンも定番商品ですが、カンパンの中に氷砂糖が入っている缶詰がありますが、そのセットはモノがない時代では、理に叶ったものなのです。
災害時用の備蓄品としてはもちろん、登山やキャンプのお供や料理にも最適です。

- 食品の備蓄法「ローリングストック法」
■ ローリングストック法(1)救援物資がない!日常備蓄の思考で非常食
■ ローリングストック法(2)食料と日用品の注意点と2つのポイント
■ ローリングストック法(3)備蓄品の分散収納方法!災害を想定し工夫 - 備蓄の栄養
■ 災害時「栄養不足にならない備蓄方法」簡単バランス非常食料30日分
■ 災害に備える30日分!栄養が偏らない効率の良いストック法とは - 備蓄食品の利点
■ 防災食は何を何日分どう備蓄?日常食で30日備える5つのポイント
■ 【粉もの】災害時の救世主「粉もの」コーナー
■ 【乾物&フリーズドライ】災害時不足する食材を補える「乾物」のコーナー
■ 【缶詰】防災食&日常食で取り入れたい「缶詰」コーナー
■ 【レトルト】災害時の備蓄用非常食「レトルト食品」コーナー
■ 【乾麺】手軽で主食になる「乾麺」コーナー - 自家製の乾燥物
■ 天日干し野菜はムダなく旨味が凝縮!災害時の野菜不足を乾燥野菜で補う調理方法 - ローリングストック法で備えておきたい便利な食材
■ 【主食になるもの】米や麺類だけはなく、主食の代替食コーナー
■ 【食材になるもの-魚・肉・たんぱく源】普段食べているものだけど、備えておきたい食材コーナー
■ 【食材になるもの-野菜・海藻類など】乾燥野菜をはじめ、用意しておくと便利な食材コーナー
■ 【味付けになるもの】災害時、便利な味付けになる食材などのコーナー
■ 【乳製品】災害時は乳製品が入手できなくなるので代替品を紹介コーナー
■ 【嗜好品】果物やお菓子など災害時に栄養に結びつくモノコーナー
■ 【調味料】備えておくことで便利で日持ちする調味料のコーナー
■ 【飲み物】災害時だからこそホッとできる1杯のドリンクを備えるコーナー - 市販の非常食
■ 【非常用のご飯】備えて便利な包装米飯!非常食の5年間長期保存と数か月のパックご飯
■ 【非常用の水】水の賞味期限と備蓄「長期保存水とミネラルウォーター」どちらがいい?
■ 【非常食アレンジ】カンパンを備えるか?賞味期限切れ前に5つの料理方法で食べた
■ 【非常食定番】防災対策に非常食「氷砂糖」を備える理由と体に与える3つの利点
■ 【災害準備】コストコと100均で非常食用意!水だけでできるパスタ
■ コンビニと100均のお菓子が外出先で災害時の備えに!バッグの中の非常食!心得サイト
■ 【非常主食・ごはんやレトルトカレー・味飯】安全で主食になる食料コーナー
■ 【非常食汁物】備えるのに必要「汁物」コーナー
■ 【非常食主菜】そのまま主菜として食べられる「主菜」コーナー
■ 【非常食副菜】体のバランスを整える「副菜」コーナー
■ 【非常食お菓子】大人から子供まで備えたい「お菓子」コーナー
■ 【非常用ドリンク】災害時だからこそ備えたい「飲み物」コーナー
■ 【非常食健康食品】災害時の栄養不足を補う備え「健康食品」コーナー - 防災料理のアイデア
■ 災害食「ポリ袋料理・空中料理」最小限の水で防災食を作る方法と注意
■ 災害時「警視庁おすすめ水漬けパスタ法」他の乾物でも代替!ローリングストック法アイテム
***関連記事***
