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被災後だからこそ「健康」に注意
自然災害のために、備蓄しているモノの中に、フルーツの缶詰や、ちょっと高級なコーヒーがあります。
我家のお嫁さんが私に、「どんな贅沢な避難生活するの」…と、笑ってました。
私は「そんな時だからこそ、冷静になるために、甘いモノや普段の習慣になっているモノは欠かしちゃいけないんだよ~」と。
電気が使えない、火が使えない…水が出ない。
そんな当たり前のように過ごしている日常から、ライフラインがストップされてしまうことで、生活がまったく変わってしまい、不安になります。
でも、その不安な気持ちだって、命あってのこと。
何よりもそのことに感謝して、今後はどんなに辛くても生きていかなければなりません。
命さえあれば…健康であれば…明日が見えてくる。
きっと、被災後の生活は辛いことが多い。
でも、健康であれば、頑張れると思うのです。
被災後だからこそ…健康に十分に気をつけて生活をしていきたいです。
生きていくのに必死な時、呑気に感じられるかもしれません。
東日本大震災のように津波で流されてしまったり、巨大地震で土砂で家がなくなり、備蓄されていたものがなくなってしまうのかもしれません。
それでも、奇跡的に備蓄が自分の手に残ったら、命を繋ぐ“食と健康”を自力で維持できます。
未来のために、被災後だからこそ真剣に健康維持が大切だと考えます。
「健康を守る」4つのポイント
東日本大震災の被災地の例ですが、被害が大きかっただけに避難生活が長引き、その影響で被災者の健康が悪化していきました。
避難所だけではなく、車中やテントなどで生活している人が多い場所では、脳梗塞やエコノミークラス症候群など、血管系の病気が増えていきました。
被害が大きかっただけに、家族や身近な人・家を失った心理的なショックに加え、避難生活というストレスが加わり血圧が高くなり、血栓ができやすい状態になったのです。
日常生活からかけ離れた不便な生活。
命があったことに感謝しつつも、その後の生活は過酷なものです。
日常生活に近い環境を作ることがベストですが、被災後はそういう訳にはいきません。
自宅避難であっても同様、部屋に光が燈り、食生活が満たされていないと、人の心は追い込まれてしまうのです。
被災後だからこそ、健康には一番気をつけて生活をしなければなりません。
贅沢なモノを食べる…。
そういうことが健康的な生活ではありません。
避難生活では、健康のために最低限必要な4つの注意点があります。
水分は意識して摂りましょう
避難生活でトイレが不便である問題が大きく取り上げられるので、水分をとることを控えがちになります。
確かに、並ぶ時間もながく、我慢していると体調不良にもなります。
しかし、体は待ったなしなのです。
簡易トイレやビニール袋などを用意して、トイレは自分で用意するようにしましょう。
飲み物があるのでしたら、我慢をしないで十分に飲んでください。
体は水でできているようなもの。
新生児では約75%・子どもでは約70%・成人では約60〜65%・老人では50〜55%を水が占めています。
体の水が不足すると、脱水・便秘・低体温・心筋梗塞・脳梗塞・エコノミークラス症候群などの症状を起こすようになります。
備蓄で必ず「水」と「トイレ」を用意するようにと警告しているのは、生きていくために必要だからです。
食事は明日へのエネルギー
食べるものがないという不安は、人の命を脅かすことです。
辛い時だからこそ、意識して食事を摂ることが大切です。
しかし、不安で食欲がなかったり、飲食物が十分に届かないなど、災害時では食料の入手が困難な状況が多いです
発災時から3日は行政は人命救助にあたっているので、食事の手配が迅速に行われません。
自力で過ごすように、最低3日の食事の準備はするようにアナウンスされています。
発災時直後は、飴でも何でもいいんです。
できるだけ食べて、体にエネルギーを入れましょう。
エネルギーは、体力や体温調整など、健康の維持のために大切です。
支援物資では、食物の種類が限られています。
おにぎりやパン1個でも貴重であり、感謝すべき食料です。
しかし、長期になってくると、ビタミン・ミネラル・食物繊維が不足していき、体調不良になってきます。
野菜や果物のジュースなどが手にはいったら、積極的にとりましょう。
汁物・ジュースなどの飲料や甘い食物は、たとえ食欲がなくても口にすることが大切です。
衛生に気をつける
集団で生活をしている上、水が足りないことや、トイレが不足していることで、衛生的に良い環境とはいえません。
悪臭の問題も発生しますし、それによってハエも増えてきます。
食べる時は、できるだけ食品に直接さわらないで、包装物である袋や、サランラップなどを利用して、直接食品を触らないように食べましょう。
そして、配られた飲食物は早めに食べるようにしましょう。
運動は健康維持に必須
東日本大震災である避難所で、ラジオ体操をする呼びかけで、被災者が健康維持ができたという話があります。
被災した場合だけではなく、運動は食と同じくらい健康維持では大切です。
避難所のリーダーが率先して運動を呼びかけられればいいのですが、救援物資による“食”の確保のことで頭がいっぱいになってしまうものです。
避難所で生活している人同士で呼びかけ、脚や足の指を動かしたりかかとを上下に動かすような「脚の運動」や、室内外を歩いたり、軽い体操を心がけるようにしましょう。
避難所の限られた空間では、「体を動かす」と意識していないと、運動量が減りがちです。
健康・体力の維持・血行をよくする・気分転換など、心身共に健康でいられるように体を動かしましょう。
「健康を守る」4つのポイント!健康維持は日常の注意と同じ
「健康」を維持するのは、被災者だから特別なことがあるのではなく、注意点は日常生活と同じです。
- 水を飲む
- 食事を摂る
- 衛生に気をつける
- 運動をする
4つのことは、生きていくために最低限必要なこととして、避難生活でも意識していくようにしましょう。
水を飲む・食事を摂るの2点は、備蓄によって用意することができます。
負担の少ない「ローリングストック法」で常に災害を意識しましょう。
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