Table of Contents
いつ起きるかわからない大災害!覚悟と準備
夏の防災準備はしていたものの、いつのまにか冬になり衣替えの身のまわりのことや、年末に向かい仕事など忙しく、日々のことに追われてしまって、いざ天災が来た時に、防災として用意していたものが、夏の「暑さ対策」のものばかりだった…ということになっていませんか?
1995年阪神淡路大震災は真冬の1月に発生していますし、2011年東日本大震災は3月に発生。
記憶にある被災者の環境は、寒さが激しく、暖をとることが必須と感じています。
自然災害は、ある日突然やってきます。
地震や台風といった自然災害の多い日本で生きていく方法は、災害を忘れずに日常の暮らしの中に取り込んでいくことで、災害準備は特別なことではなく、普段から防災に役立つ経験や知識を積み重ねて活用したりイメージしたりすることです。
現代はインフラが整って生活が便利になったため、天災などに役立つ経験や知恵を、日常生活の中で得たり会話にする機会が減ってしまっています。
ひと昔前は、誰もが暮らしの中で当たり前にしてきた、水を調達し、火をおこして料理し食事をとって、トイレの処理…と、生きていくために何が一番大切なのか?
冬の災害時どのように避難し命を守るか?
ビルから落ちるガラスなどの落下物、避難経路…とイメージできていますか?
薄着で出かけていませんか?バッグの中に黒いビニール袋1枚で体を温められます。
命を守ることができたら、次は災害時、何も食べるものができないほどの大災害である前提で用意できていますか?
首都圏直下型の大地震の場合、長期間にわたってガスや電気などのライフラインがストップし、食料も入手できず、行政も動けないほどの被害の可能性を考えたことがありますか?
何が起きるかわからない大災害を闇雲に怖がっていても「命」は守れません。
ハザードマップで自分の住んでいる場所・勤務先や学校近郊の情報を得て、まず「覚悟」をして様々なできる限りの「準備」をしておきましょう。
冬や寒冷地での災害に必要な対策は「防寒」
東日本大震災は3月に発生していますが、東北地方ではまだ雪が残っていて、街が崩壊されるその場を高台で見ていた人たちの景色は、吹雪いていた地域もあったことを覚えていますか?
そのような環境下で、語れないほどの苦しみ…家族の安否が確認できない不安…今まで協力し合って生きてきた地域の人たちがそばにいる…でも、街がなくなってしまったその場で、どうやって避難生活をするのだろう…。
私は、その場面を見た時に「防災士になろう」と決めています。
60歳になったとはいえ、インフラが整備がされている「便利」な生活をしてきました。
電気がない生活…ガスが止まったら…水が入手できない?もしかして、家がなくなる?
大地震や豪雨などの大災害が発生した時は、電気やガスなどのライフラインがストップし、一般家庭に普及している暖をとる電化製品は一切使えません。
真冬だけでなく春や秋でも昼と夜の寒暖差があり、寒さは体力をダイレクトに奪ってしまいます。
長期的な寒さは体温を下げ、それは命を脅かすことです。
寒さによる5つの健康ダメージ
体温が低下すると、脳内では「不安感や警戒心が大きくなり、理論的な思考力が低下」していきます。
被災しただけでもダメージが大きい中、思考回路が鈍化していくことで、メンタル的なダメージは計り知れません。
そして寒さが継続し、免疫力の低下・基礎代謝の低下・ホルモンバランスの低下・血液循環が悪くなるなど、人間としての体の機能低下につながります。
- 脳の障害(メンタル)…人間の体温をコントロールする脳は、体温が下がると脳を巡る血液が不足して正しいサインを送れず、更に低体温状態に陥ってしまい、思考回路を正常に保てません。寒い時に、温かい飲み物1杯で、幸せホルモンが出て、心の安定を図ることができます。
- 免疫力…長時間体が冷えることで体温が下がり、低いと血流が悪くなってしまいます。体に栄養が届けられなくなり、体に必要なエネルギーが作られなくなってしまうため、免疫力が低下し様々な病気を引き起こします。
- 基礎代謝…体が冷えてしまうと、血管が収縮して酸素や栄養が十分に運ばれません。そして、体内酵素の働きが低下して、細胞代謝もスムースにできなくなるので、基礎代謝が低下し、様々な疾患が始まります。
- ホルモンバランス…冷えによってホルモンのバランスの乱れてしまうと、自律神経がうまく機能しなくなり不眠がちになり心の病が発症し、婦人科計の疾患にかかりやすくなります。
- 腸の障害…血液の循環が悪くなることで、体が貧血状態になって、腸の働きが低下していきます。低体温により腸に栄養が届かない上、被災時は特に水分不足になりやすく、便秘や下痢などのトラブすが発生します。
他にも肌のコンディションなど多くありますが、「命を守る」という視点から、5項目にしました。
寒さが続くと、低体温症や凍傷や脱水症状になり、免疫力低下と激しい環境下により、ぜんそくや気管支炎、インフルエンザなど風邪の症状がではじめて、血が滞るなどにより脳卒中(脳梗塞・脳出血…)冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞…)リウマチなど、大きな疾患へと進行してしまいます。
そして、体温の低下によって理論的な思考力が低下するため、普段温厚な人が激しく性格がかわったり、自分ではまだ大丈夫と思っていて人から見で目気丈にしている人でも、精神的な症状が進行していることもあります。
しっかりと寒さに対しての対策をすると同時に、助かった命を健康に保つために常日頃から準備をしておくことが必要です。
では、寒冷非常時の「寒さ対策」は、何を用意をしておくことで、“暖”が取れるのか?…と、考えていきます。
大災害が冬や寒冷地で起きてしまったら…という前提で、「寒さへの対策」について、用意しておきたいもの…用意する理由を次のページで紹介しています。
- 日々の防災
■ 南海トラフ・首都直下地震!大丈夫と思う「正常性バイアス心理」危険性
■ 「防災の日」災害被害0次から3次とレベル別に用意するものリストと避難方法を確認!
■ 外出時の地震!もしも…に備える持ち物“最低限必要な物チェック”
■ 外出時の地震!もしも…に備える気持ち“防災危険3つのチェック”
■ 大型地震の前兆現象スロースリップ!必要な水量と食料などのローリングストック法”
■ 災害時一番に持ち出す大切な物!災害経験者:家族歴史写真などの保管のコンパクト化! - 決めておくこと
■ 地震災害発生の前後行動を家族で話し合い決めておく「5つのルール」 - 生活について
■ 台風!窓ガラスのガラス飛散防止|養生テープ・マスキングテープ100均~300円
■ 被災後の基本「在宅避難生活」避難所で配給を受けられるとは限らない
■冬の防災ライフラインがストップ「冷えた体を温める必要なモノ15選」内側対策編
■冬の防災-ライフラインがストップ「冷えた体を温める必要なモノ15選」外側対策編
■ 災害時の避難“車中泊”5つの利点と難点!ガソリン満タンが備え
■ 災害緊急時に便利「紙コップでお湯を沸かす」おすすめ固形燃料はコレ!
■ 長期避難防災グッズ【火鉢】暖を取るだけでなく貴重なお湯が沸かせる - 健康について
■冬の防災「体温低下時の健康ダメージ」回避するための「寒冷非常時に用意する15選」
■被災後だからこそ「健康を守る」4つのポイントに注意! - 食事について
■冬の防災ライフラインがストップ「冷えた体を温める必要なモノ15選」内側対策編
■災害時これだけは備えたい「10の役立つ道具」食べるために絶対必要 - 衛生について
■地震災害時のトイレ事情!対処を間違えると床が便だらけ?用意したい防災グッズ - 用意してくと便利なもの
■ 地震・水害【車での備え】注意する避難行動と防災グッズ15選
■ 252生存者あり「SOSサバイバルキット」災害を想定し携帯コンパクトタイプを用意
■ 災害時の電源供給は移動式蓄電池&ソーラーパネル!ポータブル冷温庫が使えた
■ 災害時の停電で水と電気を確保!「ペットボトル用ソーラーライト」
■ 災害緊急時に便利「紙コップでお湯を沸かす」おすすめ固形燃料はコレ!
■ 長期避難防災グッズ【火鉢】暖を取るだけでなく貴重なお湯が沸かせる - 100円均一で用意できるアイデア
■ 【100円アイデア防災グッズ】携帯用の防災グッズ15選!揃えて帰宅難民の覚悟を!
■ 【100円アイデア防災グッズ】携帯トイレはフリーザバッグが便利
■ 【100円アイデア防災グッズ】消臭ポリ袋は携帯用と非常用を用意
■ 絶対用意して!黒ビニール袋アイデア10選:100均を防災用品に
