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災害を意識して栄養のかたまりのような“うずらの卵”を用意
食卓によく登場する卵料理。
そのほとんどは鶏卵を使った料理が多いのではないでしょうか。
“うずらの卵”といえば、中華丼の具材としても定番ですね。
うずらの卵は、殻をむくのにちょっと手間がかかるのが難点です。
そして、1個が小さいので、ひとつふたつ食べたところであまり栄養がないと思われがちで、食べる機会が少ない“うずらの卵”ですが、鶏卵よりも優れた栄養価を持っています。
被災後、卵を食べるとすると、きっと冷蔵庫の残りだと思うので、数日でなくなってしまいませんか?
卵は体にとって重要な食べ物で、うずらの卵は茹で卵になっている状態で、水煮で売られているものは常温で約1年近く賞味期限があります。
我家ではひとり1日2個食べる計算で30日分を用意し、ローリングストック法で消費しています。
非常時に卵を食べることは、重要な栄養源になるので、是非“うずらの卵”の栄養効果を知っていただきたいと思います。
「うずらの卵」の栄養価がすごい9つの効果
鶏卵とうずらの卵に栄養価の何倍か?…と比較しました。
- ビタミンA-約2.2倍
発育を促進したり、のどや鼻などの粘膜に働き細菌から体を守ってくれます。肌の健康維持や視覚の暗順応などに関わっています。 - ビタミンB2-約1.8倍
炭水化物・脂肪・タンパク質である3大栄養素の代謝を促して、エネルギー作りを助けています。 - ビタミンB12-約5倍
造血作用があり、葉酸とともに働き赤血球を作る役割があります。 - ビタミンD-約1.5倍
血液中のカルシウム濃度を保ち骨を作るのは、小腸などでカルシウムとリンの吸収をビタミンDが促進させているからです。 - ビオチン-約1.3倍
エネルギー産生や、アミノ酸や脂肪酸・糖の合成などを助けてくれます。 - 鉄分-約1.7倍
ミネラルのひとつで赤血球のヘモグロビンの構成成分なので、鉄欠乏症貧血を予防し、酸素を運ぶ役割をするため、疲労回復にもなります。 - ヨウ素-約9倍
甲状腺ホルモンを合成し、そのホルモンは体の代謝やさまざまな重要な機能を調節しています。 - 葉酸-約2.2倍
ヨウ素は甲状腺ホルモンの原料になり、成長を促進する働きや、基礎代謝を活発にしてくれる働きのある栄養 - セレン-約1.5倍
体内を酸化から守るって、免疫を正常に保ちます。 - モリブテン-約1.8倍
酸化還元反応を助ける酵素の構成成分となっています。
うずらの卵にはまだ多くの効能があります。
日常でも十分に食べてほしい食材ですが、被災時で疲れている体に、うずらの卵は是非食べてほしい食材です。
どうやって“うずらの卵”を使うのか?
うずらの卵は中華丼に入っているもの…というイメージから、味のあるタレなどの料理に加えるだけで十分美味しく食べられます。
量があるときは卵を崩してサラダでもいいですし、マヨネーズと混ぜてタルタルソース風などを作ったり、茹で卵の小さいモノ…という感覚で、調理するだけです。
写真のうずらの卵は、缶詰の焼き鳥に高野豆腐とうずらの卵を加えただけで、焼き鳥のたれだけでできます。
非常食としての缶詰の焼き鳥の量は、主菜としては少なく感じるので、うずらの卵を足すことで、たんぱく質や他の栄養がプラスになって、お腹も満たされます。
“うずらの卵”を、非常食のラーメンに入れてもいいですし、味の濃い缶詰といっしょに食べてもおいしいです。
缶詰1缶を主菜1食分では、足りないと感じる方には、おすすめです。
サバの味噌煮や焼き鳥などの缶詰のタレと相性がよいので、添えるだけでも美味しそうに見えますし、本当に美味しいです。
“うずらの卵”1日2~3個非常食に加える
スーパーで売られているうずらの卵の賞味期限は、メーカーによって様々です。
私が購入してきて、一番賞味期限が長かったのは、「カネセイ食品」さんのうずらの卵で、賞味期限は1年ありました。
イオンのオリジナルは、安価なので賞味期限がカネセイさんより短いですが、ローリングストック法で常に料理で加えているので、1年の賞味期限がなくても気になりません。
栄養豊富な“うずらの卵”ですが、普通の卵と同じ量を摂ろうとすると5~6個くらい食べなくてはいけないですが、災害時に入手するのは困難です。
被災時、他の食品も食べるのですから、1日2~3個ぐらい食べるといいですね。
鶏卵は冷蔵庫の中のモノが切れたら入手困難になるでしょう。
水煮になっている“うずらの卵”は、常温で保存できて、賞味期限が1年近くあるので、ローリングストック法で常備しておきたい1品です。
是非、“うずらの卵”を備えのひとつにしてください。
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