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乾物は体のためにも日常食で使っていこう!
古くから日本の伝統的な保存食品のひとつ「乾物」は、先人たちが旬の食べものを長く食べられるようにと工夫した画期的な食品です。
誰もが一度は食べたことがあるのではないでしょうか。
ひじきや切干大根・高野豆腐…にぼしやかつおぶしなどの乾物を使った料理は、メイン料理ではないけれど、副菜というイメージがあります。
そして和食でのイメージですが、アレンジ次第でメイン料理にもなれば、洋食・中華と何にでも使えるので、乾物レシピを増やすことで、レパートリーの幅を広げられます。
しかし、調理方法が難しそう…日本の伝統食の料理であり“煮物”しか思いつかないという方が多いようです。
TOMOIKUの防災レシピでは、乾物の魅力にもスポットを当て、紹介していきます。
乾物の5つの効果と利点
先人たちは、現代人のような冷蔵庫がなかったので、旬のモノを保存する方法のひとつで、乾かすことを重んじてきました。
大震災が起きたとき、冷蔵庫の中のモノに期待できない状態の時、非常食として見直されたのが「乾物」です。
そして、生鮮食品が手に入らなくなった被災時、野菜に代わるビタミンやミネラル・食物繊維の摂取方法として乾物がとても重宝されました。
日頃から乾物を料理に使う習慣をつけ、ローリングストック法で備えておくことで、もしもの時の栄養補給になる料理がつくれます。
防災を意識して、乾物を使った料理を作り慣れしておきましょう。
乾物は長期常温保存ができる
乾物の利点は何といっても、常温で長期保存ができることです。
水で戻せば量もぐんと増えます。
例にすると、乾燥わかめは約9倍に増えるのです。
好きな時に好きな量だけを水で戻すだけなので、便利な食品です。
乾物は包丁いらずで調理できるものが多い
乾物は文字のとおり、水分を乾燥させた物です。
そして乾物の場合、ほとんどの食材が小さく刻んであるものが多く、包丁を使うことなく調理できるものが多いのが特徴です。
そして、加熱調理をしなくても食べられるゴマやのり・ドライフルーツ・ナッツ類など、数多くあることから、非常時の食事を作るときのリストにあがります。
乾物は水分がない分、場所を取らず軽い
水分がないだけに、野菜など重い食材も軽くて小さくなります。
軽くて小さくなっていることから、場所を取らないで収納もコンパクトになります。
災害や買い物に行くことができなかった日などでも、食材を確保しておくことが出来ています。
乾燥させることで栄養が凝縮され、風味が増す乾物
先人が保存性を高めるために作られた乾物ですが、水分を抜いて天日や風にあてたことで、生のものにはない風味と栄養が加わりました。
例にすると、生の大根と、同じ重さの「切り干し大根」の場合、カルシウムは約22倍・エネルギーは約20倍・食物繊維は約16倍・ビタミン、ミネラル類、鉄分、葉酸などの栄養素も大きく増えています。
普通の豆腐よりも、高野豆腐の方がタンパク質が7倍・カルシウムは5倍・鉄分は7倍と栄養が増えています。
野菜や果実、大豆や海藻など、様々な食材が揃っているので、是非日常で使うようにしましょう。
旬の時の収穫モノを乾物に!献立の幅が広がる
野菜や果物などは気候によって、価格が大きく変動します。
しかし、気候によっては大量にできてしまうことも。
そのような時には、乾物となって加工されるので、旬の時の収穫されたもので、栄養も豊富です。
乾物の価格は、1年中安定しているので、日照不足などで生鮮食品の価格が値上がっても、乾物は家計の味方になってくれるのです。
乾物の5つの利点と効果まとめ
乾物は意外と簡単に家庭で作ることができます。
好みの大きさに切って、広げて干すだけです。
長期保存したい場合は、水分がなくなるくらい、パリパリに!
保存目的ではなくすぐに調理したい場合は、完全に水分がなくならなくてもいいのです。
日に当てるだけで、うま味とが凝縮され。栄養素がアップするので、おすすめです。
乾物を意識して食品売り場を歩いていると、様々な種類があり、味付けのたれもついているので、乾物料理に慣れていない人は、セットで売られているのを利用してみてください。
- 長期常温保存ができる
- 包丁いらずで調理できるものが多い
- 場所を取らず軽い
- 栄養が凝縮され、風味が増す
- 旬のモノで献立の幅が広がる
避難生活で不足しがちの食物繊維やカルシウムが摂れる乾物は、備えておきたい食材です。
レシピコーナーでも、乾物料理を多く紹介していきますので、参考にしてください。
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