被災による栄養不足を補う“さつまいも”

阪神淡路大震災や東日本大震災の避難所で食の問題になったのは、道の復旧が大規模なため物流がストップし、野菜などを摂取することができず栄養不足からくる病気でした。

ビタミン・ミネラル・食物繊維が不足すると、便秘になったり高血圧や血栓など様々な体調不良を訴える人が増えてきました。

命が助かったその後は、明日のためにどう生きるかと、食はとても重要なものになります。

家を失うことなく、自宅が残る可能性があることを前提に、普段の生活で栄養を意識した食材をローリングストック法で備えておくことで、必ず被災時には役に立ちます。

被災時に不足してしまう、ビタミン・ミネラル・食物繊維の含有量が多い「さつまいも」は是非、備えておきたいものの一つ。

生のさつまいもをストックしておくのが難しいのであれば、「干しいも＆芋ケンピ」を用意しておくといいと思います。

非常食になるさつまいもは健康維持のために！

甘いさつまいもは、避難生活で甘いモノをなかなか食べることができない環境下では、幸せホルモンが分泌される食材のひとつになります。

被災時は、ビタミン・ミネラル・食物繊維が不足するのですが、その不足を大きくカバーしてくれる食材です。

多くの効果があるさつまいもですが、今回は被災時に必要な効果をピックアップしています。

【さつまいものビタミン】

• ビタミンB1
  糖質からエネルギーをうみだし、皮膚や粘膜の健康維持に役立ちます。
• ビタミンB2
  有害物質を取り除く働きがあります。
• ビタミンC
  でんぷんに守られて加熱しても壊れにくいのです。ビタミンCは疲労回復や風邪の予防など様々な効果があり、免疫力を維持するためにも必要です。
• ビタミンE
  抗酸化作用があって、体内の活性酸素を減らし血流の改善やホルモンの調節をします。

【さつまいもの食物繊維】

さつまいもの食物繊維は、便秘予防で有名な芋ですね。胃や腸の消化酵素の分泌を助ける水溶性です。避難生活の便秘の解消にとても役立ちます。

【さつまいものミネラル】

• カリウム
  避難生活での食は、塩分が多いのですが、カリウムを含むさつまいもによって塩分を排泄役割があるので、高血圧によいですね。
• 鉄分
  赤血球をつくるために必要なヘモグロビンの原料になるので、貧血ぎみの人にとっては重要な栄養素です。
• マグネシウム
  血糖値が上がりそうな避難生活での食事ですが、マグネシウムには血糖値を正常に保つはたらきがあり、糖尿病や高血圧症や動脈硬化などの病気予防になります。

このように、さつまいもには日常の生活でも積極的に取り入れたい食材ですが、非常時こそ進んで食べたい食材です。

しかし、生のままストックするにも限界があり、調理するのも大変な避難生活なので、加工されているさつまいもをローリングストック法で備えておきましょう。

干しいも-非常食になる芋の嗜好品

干し芋はとても腹持ちが良い食材の上、脂肪としてたまることなく、ゆっくりと消化されて腸の中を移動し、排泄されます。

避難生活で問題となる「便秘」は、腹痛で苦しいということもありますが、「便秘は万病のもと」と言われるように、様々な病気を引き起こしていきます。

避難生活において、便秘解消される食べ物は、とても貴重なものになります。

そして干し芋にすることで、食物繊維の量が増えるため、非常食のひとつに加えてください。

ビタミンやミネラルの働きで、体内の活性酸素を除去する働きがあるので、避難生活でのストレスや悪環境下で活性する活性酸素を、高い抗酸化作用がある干し芋で予防ができます。

運動不足や狭い場所での生活を強いられるので、体が浮腫んできますが、むくみを改善する効果を得やすいのが干し芋です。

オーサワの「干しいも」は国産で農薬・化学肥料が不使用の安心できる干し芋なのでおすすめです。

芋ケンピ-非常食になる芋の嗜好品

干し芋の賞味期限よりも長いのが「芋ケンピ」です。

砂糖を絡めてあるお菓子ですが、ちょっとお腹が減った時など、数本食べるだけでも被災中のイライラから落ち着くことができます。

干し芋よりはカロリーも高いですが、ストックしておくには便利なさつまいもの効果を得ることができるお菓子です。

ローリングストック法で、干し芋と芋ケンピは備えておきたい健康維持食品です。

 

 

 

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