Table of Contents
災害備蓄におすすめの豆類「甘納豆」心の潤いを…
被災した後、自宅避難をしていても先行きの不安や片付けなどで、体と心は疲れ切っています。
疲れたなぁ…と、一息つきたいとき、甘い物を食べると元気が出るような気がしますよね。
甘いものを食べると、「幸せホルモン」といわれるセロトニンが、脳のなかで増えていると考えられています。
甘いモノを食べると血糖値がグンと上がりますが、下げるためのホルモンが出され、幸せ感は「一時的」なものです。
普段は甘いモノに頼らなくても、セロトニンの材料になる肉や魚、卵などでタンパク質、ビタミン、ミネラルをチャージしたいものですが、正常な食生活をおくれない非常時だからこそ、甘いモノは何か用意しておきたいです。
一時的なものであっても、被災時には心の潤いを得ることが大切だからです。
甘いモノを食べるのであれば、少しでも栄養があるものを…
豆類は栄養の実力者!
豆類で甘いおやつ…甘納豆がおすすめです。
甘納豆とは、豆類(小豆やいんげんまめ、黒大豆、落花生、そらまめなど)や栗などを砂糖を入れて煮詰めてから、再度砂糖をまぶして乾燥させて作った伝統和菓子です。
名前の一部が「納豆」となっていますが、ネバネバした発酵食品の「納豆」を材料にしたものではありません。
甘納豆の栄養成分の効能とは?
豆類の小豆や花豆・いんげん豆・そら豆・大豆などの他に、栗やさつまいものなども同じ製造方法で作られます。
砂糖で煮詰めたものに、更に砂糖をまぶす製法なので、表面に砂糖がついています。
表面に砂糖をまぶさない物を「ぬれ甘納豆」と言って、甘さは控えめになっています。
そのままお茶のお供として食べるのが一般的ですが、お赤飯にいれたり、甘納豆を使った蒸しパンやケーキの材料としても使うことがあります。
伝統的なお菓子で、豆が主原料なので健康的な食べ物です。
お赤飯でも使う小豆は、血中の脂質を低下させ、コレステロール値を下げ、デトックス作用があります。
小豆に含まれているサポニンは、米とともに食べることで、アミノ酸のバランスがよくなり、血中の脂質を低下させるので、薬膳ではお粥にして食べることが多いのです。
被災後の食生活で深刻な問題として、野菜が入手できないためビタミンやミネラル・食物繊維維が不足します。
小豆には被災時に不足する食物繊維が豊富に含まれていますから、便秘の解消に効果を発揮します。
いんげまめはカルシウムが多く含まれ、骨を強くし、骨粗しょう症の予防に役立ち、リジンという必須アミノ酸の効果で、疲労回復や集中力のアップが見込めます。
それぞれの豆に栄養の効果が期待できるので、甘納豆はおすすめです。
その中でも、私は黒豆の甘納豆がおすすめ!
元は大豆なので、たんぱく質やイソフラボンが摂れます。
大豆サポニンには疲労回復や生活習慣病の予防が期待できるのです。
そして「しぼり黒豆」は甘すぎず、栄養満点な加工がされておいしい!
しぼり黒豆の栄養成分の効能とは?
しぼり黒豆は、甘納豆に無い”乾燥”の工程を加えた甘納豆で、表面に砂糖がまぶしていない分、甘すぎず噛むほどに広がる素朴な味わいが特徴です。
しぼり黒豆の「しぼり」とは、熱風の中でしぼるように乾燥させることから名付けられました。
黒豆には現代人に不足しがちな栄養素が凝縮されていて、黒色の素であるアントシアニン・食物繊維・カルシウム・ビタミン・リノール酸や、大豆イソフラボンなどが豊富に含まれています。
黒豆の紫色の色素に含まれているアントシアニンとは、ポリフェノールの一種で、活性酸素を除去し、血液をサラサラにして、体脂肪を付きにくくする働きがあります。
アントシアニンの働きは、目に良いことで知られているブルーベリーよりもアントシアニンの濃度が高いために眼精疲労の改善にも役立つと言われています。
そして、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の予防につながり、女性ホルモンと似た作用の「大豆イソフラボン」が多く含まれているので、女性にとって避けられない更年期の様々な症状を予防・緩和することに役立ちます。
日常と被災後子どもたちの成長と、成人の脳の働きを高めるために豆類を!
豆類の主成分は炭水化物ですが、炭水化物の大部分を占める糖質は、体を動かし体温を維持するためのエネルギー源となるので、日常ではもちろん被災後では重要な食料になります。
特に、脳は糖質のみをエネルギー源としているので、心身共に疲れている被災後は子どもから大人まで食べてほしいモノです。
豆類全般に含まれているたんぱく質は、約20種類あるアミノ酸の組み合わせで構成されているので、筋肉や内臓・皮膚・血液など、体をつくる重要な働きをします。
「必須アミノ酸」は子どもたちの脳の発育や、成人の健康維持に必要な栄養なので、非常時に限らず、日常でも豆類をすすんで食べることをおすすめします。
孫たちは黒豆は日常でもお菓子や料理と、食べるようにしています。
被災時にお菓子として食べる時は、小袋入りが衛生的で便利で、街のスーパーで売られています。
- 食品の備蓄法「ローリングストック法」
■ ローリングストック法(1)救援物資がない!日常備蓄の思考で非常食
■ ローリングストック法(2)食料と日用品の注意点と2つのポイント
■ ローリングストック法(3)備蓄品の分散収納方法!災害を想定し工夫 - 備蓄の栄養
■ 災害時「栄養不足にならない備蓄方法」簡単バランス非常食料30日分
■ 災害に備える30日分!栄養が偏らない効率の良いストック法とは - 備蓄食品の利点
■ 防災食は何を何日分どう備蓄?日常食で30日備える5つのポイント
■ 【粉もの】災害時の救世主「粉もの」コーナー
■ 【乾物&フリーズドライ】災害時不足する食材を補える「乾物」のコーナー
■ 【缶詰】防災食&日常食で取り入れたい「缶詰」コーナー
■ 【レトルト】災害時の備蓄用非常食「レトルト食品」コーナー
■ 【乾麺】手軽で主食になる「乾麺」コーナー - 自家製の乾燥物
■ 天日干し野菜はムダなく旨味が凝縮!災害時の野菜不足を乾燥野菜で補う調理方法 - ローリングストック法で備えておきたい便利な食材
■ 【主食になるもの】米や麺類だけはなく、主食の代替食コーナー
■ 【食材になるもの-魚・肉・たんぱく源】普段食べているものだけど、備えておきたい食材コーナー
■ 【食材になるもの-野菜・海藻類など】乾燥野菜をはじめ、用意しておくと便利な食材コーナー
■ 【味付けになるもの】災害時、便利な味付けになる食材などのコーナー
■ 【乳製品】災害時は乳製品が入手できなくなるので代替品を紹介コーナー
■ 【嗜好品】果物やお菓子など災害時に栄養に結びつくモノコーナー
■ 【調味料】備えておくことで便利で日持ちする調味料のコーナー
■ 【飲み物】災害時だからこそホッとできる1杯のドリンクを備えるコーナー - 市販の非常食
■ 【非常用のご飯】備えて便利な包装米飯!非常食の5年間長期保存と数か月のパックご飯
■ 【非常用の水】水の賞味期限と備蓄「長期保存水とミネラルウォーター」どちらがいい?
■ 【非常食アレンジ】カンパンを備えるか?賞味期限切れ前に5つの料理方法で食べた
■ 【非常食定番】防災対策に非常食「氷砂糖」を備える理由と体に与える3つの利点
■ 【災害準備】コストコと100均で非常食用意!水だけでできるパスタ
■ コンビニと100均のお菓子が外出先で災害時の備えに!バッグの中の非常食!心得サイト
■ 【非常主食・ごはんやレトルトカレー・味飯】安全で主食になる食料コーナー
■ 【非常食汁物】備えるのに必要「汁物」コーナー
■ 【非常食主菜】そのまま主菜として食べられる「主菜」コーナー
■ 【非常食副菜】体のバランスを整える「副菜」コーナー
■ 【非常食お菓子】大人から子供まで備えたい「お菓子」コーナー
■ 【非常用ドリンク】災害時だからこそ備えたい「飲み物」コーナー
■ 【非常食健康食品】災害時の栄養不足を補う備え「健康食品」コーナー - 防災料理のアイデア
■ 災害食「ポリ袋料理・空中料理」最小限の水で防災食を作る方法と注意
■ 災害時「警視庁おすすめ水漬けパスタ法」他の乾物でも代替!ローリングストック法アイテム
***関連記事***