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防災食&日常食で取り入れたい乾物
災害はいつ起こるのかわかりません。
命が守られ、どうにか家で暮らせていけそう…。
その後は、どうやって生きていくか…食べるものがあるか?…。
避難所に入れない状況の中で、食べ物について、普段から考えておくと「もしも…」の時、焦ることなく生活ができます。
しかし、ライフラインがストップした場合、冷蔵庫内の食品には長期間の食材はなくなります。
そんな時、冷蔵の必要がなく長期保存できるのは「乾物」です。
年々、便利なレトルトやスーパーには惣菜が売られていることから、乾物を利用した料理をする機会が減っています。
もしもの時に乾物は、備えとしても役にたちます。
料理方法もわからないということがあり、日常でできないことは、もしもの時にもできません。
乾物を普段から料理に使うのは、食の防災訓練とも考えて作ってみませんか?
様々な乾物がありますが、あると便利な乾物をリストアップしました。
魚介類は美味しくて栄養が満点の乾物
最近は、煮干しが食卓にのぼることが少なくなったのではないでしょうか?
出汁をとるために煮干しを使っても、料理に使うのはお正月料理の「田作り」ぐらいなのかもしれません。
煮干しは、魚介類が健康増進に役立つということは広く知られ、現代人に不足しがちな栄養素を摂取するのに非常に適した食品です。
そして、乾燥することで、栄養もうま味もアップするので、非常時だけではなく日常で使ってほしいです。
焼き魚や煮魚、刺身と、様々な調理方法がある生鮮の魚介類ですが、大きく分けると赤身魚と白身魚があります。
煮干しは現代人に不足しがちな栄養がいっぱい
乾物としての魚は、珍味ではいろいろありますが、一番ポピュラーなのは「煮干し」です。
主にマイワシやカタクチイワシの稚魚が原料です。
煮干しには、血液をきれいにすることで知られるDHA・EPDなどの不飽和脂肪酸や、必須ミネラルであるマグネシウム・カリウム・ナトリウム・リンなども、現代人に不足しがちな鉄や亜鉛などの成分が豊富に含まれています。
鰹節に含まれる栄養素は欠かせない
防災食品で、鰹節の塊をしゃぶっているだけで、ミネラルは十分に摂れると、言われている方がいらっしゃいました。
鰹節のうま味は、鰹に含まれるイノシン酸で、鰹節を加えるだけで素材を引き立ててくれます。
鰹の体内にあるATPという物質が、酵素で分解されてイノシン酸になり、細胞内でエネルギーを貯蔵してくれる物質です。
避難生活で栄養不足になる時、うま味の強い鰹節は、食欲を増す強い味方になります。
そして、体内でつくれない必須アミノ酸や、身体機能を調整する役割があるミネラルなど、すべて含まれていることから、災害時にはもってこいの食材になります。
成長期のお子さんはもちろん、食べやすいことからシニアの方まで、健康増進の為にも鰹節はおすすめです!
干しエビのカルシウムは10gで1日分もある
干しエビの乾物は、お好み焼きなどに少量入っていることがありますね。
干しエビのきれいなピンク色は、活性酸素を取り除いて細胞が錆びるのを防ぐ赤い色素成分アスタキサンチンです。
そして、小さな身の中には100gあたり7100㎎もカルシウムがぎっしり詰まっています。
大人の1日分のカルシウム摂取量が10gで摂れてしまいます。
そんな中でも特にカルシウム量が多いのがサクラエビの素干しで、体の酸化を防ぐビタミンE・体の組織を再生するコラーゲンなどが含まれていて、薬膳では滋養によい食材として、多く使われています。
魚介類の乾物は、他にもホタテやあさりなどもあり、日常で使いやすい食材が多くあります。
魚介類は美味しくて栄養が満点!。
食卓には欠かすことができない食材です。
海藻類は食物繊維とミネラル類の宝庫
海藻類は海の栄養をもらっています。
ミネラル類や食物繊維がおおく、他の食品では摂ることができない栄養素が多いのが特徴です。
乾物になっているものが多く、大変使いやすいので、備えやすい食品です。
わかめのミネラル類と食物繊維は強い味方
野菜が少ない時の青野菜のかわりに、ミネラルや食物繊維が豊富な海藻で代表的なのは「わかめ」です。
水に戻すと元の9倍の量になります。
体の調子を整えるミネラル類の鉄・ヨウ素・マンガン・亜鉛・カルシウム・カリウムなどが多く含まれ、ガン細胞を攻撃するフコイダンやヨードやビタミンが豊富です。
水に溶けない食物繊維の含有量20%で腸のぜん動運動を活発にし、水に溶ける食物繊維の80%含有量であるアルギン酸は、食物中の塩分と結びつき、余分な塩分を体外に排出する働きをします。
日常でもお味噌汁などで利用される食品ですが、副菜に使うなどして、わかめの備えは多めにしておくと、もしもの時にはとても便利で栄養を得られることができる食材です。
ひじきは鉄釜のモノを備えよう
貧血などにも良いとされている「ひじき」にはヒ素が含まれているので、水で戻す時、その水は必ず捨てるようにすれば、安心です。
貧血に良いとされていますが、鉄釜で炊くからから鉄分豊富なのであって、安価に売られているステンレス鍋でできあがったひじきには、理想の鉄分の含有量はありません。
もしもの非常時の食事では、素材の栄養分を最大に引き出すのが大切です。
できることなら、鉄釜で作られ乾燥されたひじきを購入するようにしましょう。
昆布やとろろ昆布は酸性に傾いた体を正常化
出汁には欠かせない昆布。
その旨味成分は天然のグルタミン酸です。
昆布には目的別に様々な種類があります。
出汁用の昆布は、白い粉が吹くような厚みのある昆布ですが、細く切ることで煮物でも十分使えます。
お酢などの“酸”につけると、昆布の繊維はやわらかくなる性質があるので、煮るときに酸っぱさが残らない発酵酢(米酢など)を使いましょう。
食生活で肉や加工食品を多く摂るようになってから、体が酸性に傾いてしまっています。
体を弱アルカリ性に保つために、アルカリ性食品のトップクラスである昆布を食べるのが一番です。
調理時間を短縮したい場合は「糸昆布」も使いやすいと思います。
そして、一枚の昆布の表面を薄く削った、とろろ昆布やおぼろ昆布は、火を通さずに食べられます。
お椀にとろろ昆布を入れ、少量の醤油を加えてお湯を注ぐだけ…。
それだけでも、十分なほどの栄養が体に行き渡る優れモノです。
続きは「大地の恵みの野菜・果実・きのこ類」の紹介です。
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