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災害時の非常食で必要な食べ物を考える
災害時の非常食で、便利で手軽…「これは良い!」と感じた情報でも、自分に合うもの、合わないものがあります。
いつ起こるかわからない災害対策は、一回で完璧に備えられるものではないと思います。
今日地震があった…他の地域で災害があった…と、災害情報を耳にしたり災害対策の内容に触れる機会を利用して、「自分にとって…我が家にとって本当に必要な対策とは?」とその都度、見直しをしていくことで、自分に合った対策がのひとつ増えていきます。
私の考えは、生き延びることができ、苦痛を伴う避難生活の中でも、家族が未来を考えられるようになってほしい…と思っています。
そのためには、家族が心が病んでしまいそうな時、温かい飲み物を用意したいし、長期間配給ができない状況になった時でも、最低限の食事量ですが食べるものを用意し、健康を維持したいのです。
生き延びることができた“命”を、明るい未来につなげていくためにも、健康であることは必須と思っているからです。
我が家で用意している災害食として、手軽に用意できてリーズナブルであることと、ローリングストックによって無駄がないような食品を紹介しています。
その中でも、揃えていただきたいのが「野菜系」です。
非常食は生きていくための最低限のモノ
災害時用として用意している非常食は、災害直後や数日間、耐え忍ぶ少ない量でカロリーを十分にとれるように考えられていて、カンパン、アルファ米、インスタント麺などの主食である炭水化物が多く、缶詰も味が濃いものが多い傾向にあります。
味が濃いことや水分不足によってノドが渇いて、食欲が落ちてくることもあり、胃腸に負担をかけるものになります。
保存食は、数日間生き延びるための食事で、野菜を使用しているものが少なく、レトルトやドライフーズのスープやみそ汁類でも、野菜を食べるほどの量はありません。
野菜の栄養が不足し、胃腸に負担をかけ、体の免疫力が落ちていくうえ、排泄の設備が整っていないために、更に悪化させていきます。
生野菜を用意するのは、腐ることもあり十分に用意できません。
そんな非常時は、乾燥されたものを用意しておくと便利です。
野菜ジュースの効果に関しては、賛否両論ありますが、非常時なのですから全く野菜系がないよりも、用意しておく方が賢明だと思います。
乾燥野菜やジュースなどです。
乾燥野菜は、様々なスープ類に具をプラスできます。
そして、緑黄色野菜である「粉末タイプの青汁」をプラスして用意しておくとよいのではないでしょうか。
災害時の非常食で不足なもの
緊急時に必要なものは、家族構成などによって異なりますが、被災した方々の声を参考にして、家族全員に本当に必要とされる備えを考えてみましょう。
NHKの「備える防災」での「阪神・淡路大震災の発生後の調査」で、一番食べたかった…食べなければならなかった食べ物は「野菜」という結果がでています。
農水省でも、体調不良を招く野菜不足の対策を呼びかけています。
避難中の食事で懸念されるのが野菜不足。これが原因で便秘や体調不良になり、病気につながるケースも多いといわれます。常温で保存できる野菜ジュースのほか、乾燥野菜やドライフルーツ、粉末の青汁、乾燥わかめ、焼きのりなどを用意しておきましょう。
農林水産省:https://www.maff.go.jp/index.html
阪神・淡路大震災の発生後、避難所生活で野菜不足により約4割の人が便秘になって、体調が悪くなったという結果があります。
その後の東日本大震災でも避難生活をしている方々で、便秘になった人達にサプリメントや野菜ジュースを配ったところ、便秘がおよそ 1/5に減ったという効果でした。
個人が用意している非常食で、野菜類が大切だという意識が少なかったと思うのです。
東日本大震災でも、自治体の救援物資も主食にかたよっていて野菜がありませんでした。
それは当たり前です。
非常時なのだから、とにかくエネルギーになる食べ物を一番用意すると思います。
その後、こんなにも避難生活が長期化するとは思わず防災用品を用意してきた上、交通・流通の悪化によって野菜が入手しにくくなり、仮に野菜が入手できたとしても、調理に必要なライフラインが止まってしまった。
そのことが、身体に大きな影響を与えてしまうのです。
これから30年以内にくるかもしれない大災害での復旧は、もっと過酷なものになります。
防災士になって様々な研究者の方達のお話をうかがうと、東日本大震災の数倍の被害があり、数か月間何も入手できない可能性だってある…と聞いています。
大災害を経験してきた方達が、普段野菜を意識していなかった…野菜嫌いであまり食べない生活をおくっていた方も、避難生活で体が求めたものは、「野菜」だったのです。
災害時の野菜の不足を補う「青汁粉末」
生野菜は腐りやすくて保存できませんし、生野菜を食べるのは不衛生な環境下では危険です。
そんな時、スティック状になっている粉末のドリンクはとても便利です。
温かい飲みものとして、コーヒーや紅茶などもスティック状のものを用意していますが、何よりもおすすめなのは「青汁」です。
普段の生活では、生野菜を食べる生活を心がけていますが、青汁は3か月分用意して豆乳や牛乳に入れてローリングストックしています。
ローリングストックとは
普段は、野菜をたっぷり食べているので、青汁の効果のか感じられていませんが、きっと災害時は神的存在になるのでは…とさえ思っています。
多くの企業の「青汁」がありますが、自分の好みの青汁を日常で探しておくといいです。
もし嫌いな味の青汁だったら、団子に入れて甘い餡子で食べてしまったりして、消化できるものです。
「青汁」には、ほとんどの食品の表示に、ビタミン、ミネラル、カルシウム、食物繊維などを書かれていて、主食やレトルト食品からはとることができない栄養が豊富に入っています。
粉末を水に溶かすだけで手軽に飲むことができるもので、賞味期限が1~2年と長く保存ができる上かさばらないので、ストックしやすいと思います。
災害時は、インスタントラーメンや缶詰など、塩分過多になりやすい食事が多いので、青汁に含まれるカリウムによって塩分などを体の外に出す働きがあるため、高血圧などの血圧に関わる病気を回避する手助けとなります。
現代の食生活においても野菜不足になりがちなので、多めに青汁を用意して、ローリングストック法で食べまわしつつ災害に備えることをおすすめします。
我が家の「青汁の粉末」とおすすめ!
我家は幼児から高齢者までいる4世代の9人家族です。
味の好みもありますが、ほとんどの青汁を好んでのんでいます。
日常生活では飲む頻度が低いですが、災害時はスティックを1日2本飲む予定であるので、味に飽きてしまう可能性を考えていろいろな青汁を用意しています。
子どもには果物が入っているものや乳酸菌入りなど、どれも美味しく飲んでいます。
そして、普段から食品の購入は添加物が少ないものを選んでいますが、災害時で体が弱っているからこそ余分なモノを体に入れたくないこともあり、10種類ぐらい用意している青汁でも半分近くは「無添加」を選ぶようにしています。
高齢者のために、抹茶の味を用意しました。
抹茶は抗菌作用もあり、青汁臭さもなくとても美味しかったです。
おすすめの2点を紹介します。
【国産オーガニック青汁の商品詳細】
●6種類の国産有機素材
日本国内で有機栽培された品質確かな原料(桑の葉、ケール、モロヘイヤ、大麦若葉、抹茶、はと麦若葉)をブレンドしました。
●有機JASマーク品
原料に有機栽培された素材を使用しているだけでなく、原料加工から製品の製造まで全て有機JAS認定工場にて行っている「有機JASマーク品」です。
詳細はこちら:国産オーガニック青汁(2g*30包)【オリヒロ(サプリメント)】 1,298円です!
日常でもおすすめしたい青汁はコレ!
はじめてであって、スゴイ青汁なだぁ…と…。
珍しいモリンガも入っていて、免疫力強化や抗菌作用…・・ものすごい栄養価です。
7種類の選りすぐり原料を使ったタマチャンショップ完全限定の飲みやすさと、品質を追求した毎日の健康をつくるオーガニック有機JAS青汁です。
多くの青汁の中で、自分はどんな効果を期待するのか?予算は?…と薬局に行った時に青汁のコーナーを覗いてみてください。
災害時なので、栄養効果が高いモノや、甘いモノが入手できなくなるのでフルーツの味がするものなど、日常でも楽しめる青汁を選んで、災害時の野菜不足が解消できる青汁をローリングストックしましょう。
避難用の非常用袋の中にも数本入れておくといいですよ。

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