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地震はなぜ起こるのか?
自然災害だけは、どんなに技術が発展しても避けることができません。
地震は、地球の地下に存在する地球を覆う巨大な岩盤「プレート」のずれによって発生する現象です。
一年あたり数㎝の速度で動いていて、陸のプレートが引きずり込まれ耐えきれなくなって起こるのがプレート境界の地震です。
このプレート…日本周辺では複数あり複雑な力がかかるのです。
そのため、日本は世界でも有数の地震多発地帯なのです。
内陸の活断層で起きる地震を「直下型地震」といいます。
「海溝型地震」とは
陸側のプレート(岩板)の下に海側のプレートが沈み込む境界で、陸側のプレートの先端が跳ね返って起きる地震を「海溝型地震」と言います。
直下型地震よりも発生間隔は短いのですが規模が大きくなります。
東日本大震災と同じように、「南海トラフ地震」が近づいていると警告されています。
「海溝型地震」である東海地震や東南海地震、南海地震は、100年程度で繰り返し発生してきたためです。
大きな揺れの地震では、津波が発生する危険が高まり、土砂災害で家屋等の倒壊や土砂崩れなどの恐れがあります。
「内陸型地震」とは
ユーラシア プレートの内部である陸地の地下で活断層が崩れて起こる 地震を「内陸型地震」と言います。
揺れている時間が短く、震源が浅いため、断層の近くでは激しく揺れます。
千年~1万年程度の間隔で発生し、「阪神・淡路大震災」が「内陸型地震」になります。
マグニチュードとは?
マグニチュードとは、地震の規模の大小、震源から発するエネルギーの大きさを対数で表した指標値のことです。
マグニチュードの値が“1”大きくなると、エネルギーはおよそ32倍。
“2”大きくなると、エネルギーはおよそ1000倍と大きくなります。
マグニチュードが同じでも震源地に近くて、震源が浅いと揺れは大きくなって、マグニチュードが大きいほど広範囲で地震の揺れが観測されます。
30年以内に高確率で発生する「南海トラフ地震」では、マグニチュード8~9クラスの巨大地震を想定しています。
震度とは?
震度とは、地震が起きた時に、ある地点での揺れの大きさや程度を表した指標のことです。
よって、震度は揺れの強さで、場所ごとに違います。
マグニチュードが大きいほど震度も大きく、震源から近いほど震度も大きくなる傾向があります。
震源とマグニチュードの関係
震源から現在自分の位置の距離によって震度は異なります。
たとえマグニチュードが大きくても、自分の位置が震源から遠ければ、体で感じる震度は小さいです。
そして、マグニチュードが小さくても、自分の位置が震源に近ければ、震度が大きく感じるのです。
震源が浅い場所で発生した地震は、狭い範囲に揺れをもたらします。
震源が深い地震の場合は、揺れが広い範囲に及び、震源の深さによって、地表の揺れが変わります。
震度のゆれの状況
気象庁の震度の階級は、10階級となっています。
- 震度0
人は揺れを感じません。 - 震度1
静かにしている人の中には、揺れを感じる人がいる程度 - 震度2
屋内で静かにしている人の大半が、揺れを感じる - 震度3
屋内にいるほとんどの人が、揺れを感じる - 震度4
ほとんどの人が驚き、電灯などの吊り下がっているモノが揺れ、置物が落ちる場合がある。 - 震度5弱
ほとんどの人が恐怖を覚え、物につかまり、座りの悪い棚の食器や本が落ち、固定していない家具が移動することがある。 - 震度5強
物につかまらないと歩行困難で棚にある物が落ちることが多く、固定していない家具は倒れ、補強されていないブロック塀などが崩れる。 - 震度6弱
立っていられず体が飛ばされ、固定していない家具は移動し倒れ、耐震性の低い建造物は傾き倒れ、大規模な地滑りなどを発生させる - 震度6強
立っていることができず、はわないと動くことができず、固定していない家具のほとんどが移動し倒れ、壁のタイルや窓ガラスが破損し、補強されていないブロック塀のほとんどが崩れる。 - 震度7
耐震性の低い木造建物は傾き倒れ
る物が増え、耐震性の低い鉄筋コンクリート造りでもヒビが目立ち傾くものが多くなる。
最大震度7が観測された地震(1923年~)
- 1995年01月17日 05:46 M7.3 大阪湾(阪神淡路大震災)
- 2004年10月23日 17:56 M6.8 新潟中越地方(新潟中越地震)
- 2011年03月11日 14:46 M9.0 三陸沖(東日本大震災)
- 2016年04月14日 21:26 M6.5 熊本地方
- 2016年04月16日 01:25 M7.3 熊本地方
余震に警戒
余震とは、大地震のあと、地下の断層がずれて不安定な状態のため、同じような場所で最初の地震より小さな地震が相次いで起きることです。
場所によっては、最初の地震と同じ程度の強い揺れになることがあります。
余震の数は、最初の地震の規模が大きいほど多くて、期間も長いとされるので、しばらくは不安な日々が続きます。
気をつけることは、倒れかけた建物に近づかない、部屋の片づけをするとき、高い位置に不安定なものを置かないように、しばらく余震に警戒して行動しましょう。
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