Table of Contents
避難所で女性が気をつけること
女性と言っても様々な年齢や立場の人がいます。
思春期の子・独身女性・妊娠されている人・出産後・乳児子育て中…
避難所での大きな問題は、犯罪があるにも関わらず、それをオープンにできない状況であることです。
女性は、避難所生活で犯罪から身を守ることが、一番注意しなければならないことです。
大きく報道されていませんが、女性や子供を狙った問題など、さまざまな犯罪が発生していました。
何よりも「防犯意識」を高めることです。
避難所はプライベートスペースが不足しプライバシーが欠如
避難所でのストレスの多くは、プライベートスペースが不足している住環境の悪さと、プライバシーの欠如と精神的ストレスからくる人間関係のトラブルです。
避難所では、知らない人と共同生活を送らなければならないので、多くの我慢を強いられます。
男性の目が気になり、女性は様々なことができないのです。
着替える場所がない・下着を干すことができない・トイレが男女合同で困るなど、すべてを上げたらきりがありません。
仕切りがない集団生活では、お互いのプライバシーへの配慮やマナーが大切です。
携帯電話が深夜でも鳴り響き、寝ている人がいても大きい声でしゃべっている。
消灯後でもゲーム機で遊んでいて、周りの人が眠れない。
そのような状況で、女性であることで、怖くて注意ができない。
逆に子供が泣いて、周りに注意されるので、夜中に子どもを抱っこして外に出た。
…など、助け合う気持ちがあっても、母親の立場がある方は、自分の家族のことだけで精一杯だと言います。
トイレや着替える場所などは、男女分ける方法など、避難所のリーダーに申し出なければ、なかなか改善されなかったという意見が多いのが現実です。
実例で学ぶ「犯罪から身を守る」女性への性被害
避難所で犯罪が行われていても、被害者の将来を思い、見て見ぬふりをすることもあります。
日中でも人気のない場所や、周囲の目が届かない体育館の裏など、死角になる場所では、中高生などのいたずら犯罪の被害もあります。
そして男女問わず、子供を狙ったいたずら行為や、見知らぬ人からストレスのはけ口として手を挙げられたという実例も多くあります。
女性だけ、子供だけで人のいない場所では、注意しなければなりません。
もし、セクハラなどの現場を見かけたら、「もし自分が被害にあっていたら…」と考えてみましょう。
心的外傷後ストレス障害である「PTSD」で、受けた女性は震災での恐怖より大きな心の問題となり、なかなか立ち直れない実例も多く存在しています。
家の倒壊で、避難所での生活を余儀なくされた場合は仕方がないのですが、女性はできることなら在宅避難の選択をした方が良いという考え方もあります。
女性の避難所運営責任者を立てる解決法
女性用品についての気配りができるのは、やはり女性です。
女性用品の救援物資を、男性が配っていることで、もらいにくかったという意見もあり、女性の悩みを聞いてくれる人が必要になります。
そして、児童の虐待などの犯罪の事件が発生していたので、怖くて夜はトイレに行けなくなった気持ちの改善を申し出る人も必要です。
避難所では「避難所運営会議の役員」に、必ず女性も加えるように申し出ましょう。
それだけで、女性にとって避難所はガラリと変わります。
自分の身は自分で守るしかないのです。
仕事としては大変です。
母親の経験がある方に「避難所の女性リーダー」になってもらうことを、お願いすることを忘れないでください。
大災害で苦しい中でも、避難所生活の環境を作るのは、ひとりひとりの「防犯意識」から生まれるものだからです。
***関連記事***